さあさあとさざめく雨が私を閉じ込めている。
私は絶望と期待をない交ぜにした胸を抱えて、
今夜はもう どこへも行けずにここにいる。
果たして新しい物語のページはめくられたのか。
いや、きっとまだ、表紙さえ開けられてはいない。
あなたの記憶と声を枕にして、
私は無抵抗に眠り続ける。
それだけが今許されている自由なのだと自覚して。
夜はまだ始まりの始まり。
何の痛みもなく、誰かを愛することなどできないから
私は今、独りでここに居る。
きっと、きっとと繰り返しながら。
私は、ただ雨より静かに、夜に打たれている。