塾で何をやったのか、
宿題は何が出ているのか、
子どもが見せてくれないんです。
とお悩みのお母さんから相談がありました。
それは確かに心配です。
ただ、掘り下げて話を聞いてみると
宿題をやったかやってないかを見て
その事だけを叱ったり、
テストの点数だけで
子どもさんを評価することが多いようでした。
一方の子どもさんの方はというと、
一生懸命やっていることを
お母さんに認めてほしくてしょうがない。
そこで、
お母さんにお願いしたのが、
勉強した量ではなく、中身がわかっているかどうかを見るだけにしてほしい、ということです。
宿題が終わっているかどうかは、
お子さんに問わなくてもよく、
その代わり、ノートやテキストなどを定期的に見ていれば、
理解すべき内容がわかっているかどうかが、見えてきて、安心できます。
そのお母さんのお子さんの場合は、特に、
点数にこだわったり期限までに何かする、
ということよりも、
ひとつひとつのことをじっくり理解したいタイプです。
いちいちお母さんから終わっているかどうかについて言われても、そこにもともと意識がないので、せっかく楽しんでやっている勉強を、好きではなくさせてしまう可能性がありました。
宿題が終わらなくて叱るのは、先生がやりますから、お母さんは本人が頑張っていることを見てあげることを、1時間かけてお話したところ、ほっとしたお顔でお帰りになりました。
親と子の性格、相性によって、
対処方法はいろいろあります。
基本的には、お母さんがお子さんの結果ではなく日常の頑張りを認めてあげると結果があとからついてきます。