南極のＯＢから観測業務学ぶ

南極昭和基地の観測隊と衛星回線を通じて交信する「南極教室」が５日、山口市白石の山口大付属山口中の体育館であった。全校生徒約４８０人が、大型スクリーンに映し出された同中ＯＢの兼定博彦隊員(54)から、南極の自然環境や観測隊の役割などを学んだ。

兼定隊員は、現地の気象などを観測する仕事の内容を紹介。ペンギンの背中に装着した小型カメラで撮影された海中の映像や、基地から見えるオーロラの動画も披露した。

兼定隊員は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の濃度が南極でも年々増していると説明。「自然のシグナルをいち早くとらえるには長年の記録が欠かせない」と調査を継続する意義を強調した。

出典：中国新聞