歌で中国語は学べる? | 台湾暮らし〜台湾・旅・レトロ

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台湾が好きすぎて、台湾在住・小さな会社を作りました。中国語教室とシェアハウスを経営しています。興味のある人はそれぞれ「フレンドシップ・ランゲージ」「シェアハウス101・台北忠孝復興」で検索してくださいね(^^)/

みなさん こんにちは。ルビーです。


来週はクリスマスですね。ニュースを見ていると、台湾のみならず、日本も暖かいクリスマスになるとの予報がされているようで、ちょっとビックリです。


さて、今日のテーマは歌で中国語を学ぶことについてです。


外国語学習の方法の一つとして、歌を使って外国語を勉強する、というのも外国の勉強方法としてしばしば取り上げられますね。英語で言えば、英語をちゃんと勉強したい人は、ただ聞き流すのではなく、歌詞を見て知らない単語や表現を身につけたり、文字で書いてあることが音になった時にどう聞こえるかなど、じっくりと一曲を研究し、何度も繰り返して歌ったりする中で、単語量や発音など、色々な面で大なり小なりレベルアップしていくと考えられます。


では、中国語の場合は同じようにできるでしょうか。


あくまでこれは私の個人的な意見ですが、中国語を始めて学習する人は、歌を使って勉強するときは注意が必要です。もっと具体的に言えば、簡単なセンテンスでもいいので、日常会話において、ちゃんと自分の言っていることが現地の人に聞き取ってもらえるくらいの発音ができるようになってから活用することをおススメします。


それはなぜか。それは、多くの方が既にご存知のことかと思いますが、中国語は音自体だけではなく、音の上がり下がりが非常に重要な言語で、それを音程がついている音楽で学ぶのは無理があると思うからです。


中国語学習ゼロの人が、いきなり歌で中国語を覚えた場合、どうなるでしょうか。おそらく、その人の話す中国語は、音自体は大体合っているが、4声が機能しておらず何を言っているか分からない。つまり、相手にとってはかなり通じにくい中国になってしまう可能性が高くなります。


例えるなら、「好吃=ハオチー」とは知っているが、音の上がり下がりを知らない人が、レストランで適当に「ハオチー」と言ったら、店員に「???」という顔をされるといったところでしょうか。


では、どうすれば良いのでしょうか。


私は、台湾や中国の歌手や曲にあまり興味がなく、聞くことがほとんど無いのですが、音楽自体は大好きなので、自分が好きな日本の曲(J-pop)が中国語カバーされているのをよく聞いており、よく小声で一緒に歌ったりしています。


その際にいつもしていることは、そういったカバー曲は歌詞の内容がガラッと変わっていることが大概なので、まずは、歌詞を読みながら分からない単語や知らない表現を潰していくのですが、それをやった後に、さらに、読み方が不安な所にピンインをちゃんと付けて、その歌詞を歌なしで普通に読んだら、どう発音するかというのを声に出したりして全て確かめます。そして、それができた後に、一緒に歌ってみるということをします。


要するに、全ての歌詞を歌なしで発音したらどうなるのかというのがちゃんと頭の中に入っているという段階を踏んだ上で、歌を使って練習しているということです。


これが英語で歌を学ぶのと違うところで、英語は音を覚えれば、そのまま会話に持っていくことができるのですが、中国語は音に加えて音の上がり下がりも頭に入れないと、会話に持っていくことができず、英語で歌を学習よりも一手間かかってしまうのです。


中国語学習者の人が先生から「歌で中国語を勉強するな」と言われたというのを聞いたことがありますが、もしかしたら、上に書いたようなことが関係しているのかもしれません。上に書いたのはあくまで私のやり方なので、この方法自体の良し悪しは分かりませんが、どんな方法を使うにしろ、歌で中国語を学習するならば、それを日常会話で使えるようにするためにプラスアルファの手間をかけたほうがよいということになります。


みなさんも、注意点を意識しつつ、歌を中国語の学習に活用してみてください。


ではまた!