台南のあるカフェにて | 台湾暮らし〜台湾・旅・レトロ

台湾暮らし〜台湾・旅・レトロ

台湾が好きすぎて、台湾在住・小さな会社を作りました。中国語教室とシェアハウスを経営しています。興味のある人はそれぞれ「フレンドシップ・ランゲージ」「シェアハウス101・台北忠孝復興」で検索してくださいね(^^)/

2017年8月13日。

台南駅に降り立った僕は、駅前の鉄道大飯店にチェックインした後、市内中心とは逆方向に向かうバスに乗り込みました。

向かった先は恆志的店というカフェ。辺りは、台南の一般的な住宅地で、観光客が訪れることはまずありません。

さて、時を少し戻して2016年2月6日。僕は、インドネシア・ジョグシャカルタのゲストハウスにいました。ここで、「台湾で大きな地震があった」とのニュースが!台南には友人がいるので、連絡を取ってみると無事のこと。

しかしこのとき、台南のビルが倒壊し、中にいた多数の人が亡くなってしまったのです。当時は、ビルの手抜き工事が原因だ、などと結構騒がれたのですが、だんだんと話題になることも少なくなっていきました。

ところが今年の6月になって、「台南大地震で息子を亡くした両親が、息子の遺志を継いでカフェを開業した」というニュースを目にしました。

林恆志くん。嘉義大学の学生だった彼の夢は、カフェを併設した楽器屋さんを経営するのが夢だったそうです。けれども、大地震のせいで、その夢は叶わぬものとなりました。

そこで立ち上がったのが、お父さんの林清貴さんです。多くの方に支えられて、息子の夢だったカフェを本当に開業したのです。息子の名前を、お店の名前にして。




僕が訪れたのは、夕方5時すぎ。日曜の夕方ですからお店も空いていますが、その分、清貴さんとたくさんお話できました。

まずは、ラテをいただきます。ラテアートの形が、バラに似ていて心が落ち着きました。
一緒に頼んだケーキは、こちらのレモンタルト。これが個人的には超高得点!やや酸味が強いので、暑い時期には嬉しい一品です。
そしで、シフォンケーキがおいしそうですね、という話をしていたら、なんと一切れ分もシフォンケーキを味見させてくれたのです!

これも、程よいしっとり感がとてもいい感じ。コーヒー・紅茶のお供にぴったりです。
店内は、落ち着いた感じの内装で、本当にご近所の知り合いのカフェでくつろぐ感じになります。
なんと、日本人でこのお店を訪れたのは、僕が初めてだそうです。そのためか、お皿にメッセージを書くことになりました。

お店に行くと、そのお皿が飾ってあるので、ぜひごらんになってください。

不思議な縁ですね。僕はもちろん、恆志くんには会ったことはありませんが、赤の他人には思えないんです。台南にあるので、そう頻繁には行けませんが、ときどき遊びにいきたいです。
https://m.facebook.com/fireacestore/?locale2=ja_JP