工務店探しの後編です。


↓前編はこちら



それなりに時間をかけて工務店3社とやり取りし、見事に3社とも玉砕した私たちはとても疲れていました。

(同時進行で土地探しもしていましたし、ポスティングで近場の完成見学会の案内が入っていれば、間取りの参考になるかと思いハウスメーカー、工務店問わず何軒か行っていました)


そんな中、ふいに運命の出会いが…!!
(会ってないけどw)



D社 


私たちが住む県の隣の県ではあるのですが、県境の町にある小さな工務店の社長が書いたブログ(コラム)を発見しました。

そこには、断熱に対する情熱や、環境への負荷を最小限にしたいことなどなど、家を建てる立場の彼が本気で考えた「工務店美学」がつらつらと書いてありました。

そしてそれらを読んだ私は衝撃を受けました。

特に印象に残っているのは、使いたくない素材をはっきり明言しているところ。とある断熱材を使わない理由は「その家を将来壊した時に、廃棄物として埋め立てするしかないから」。

そもそも家自体が大きいので、取り壊しの際に大量のゴミが出るのは仕方がないこと。
でも取り壊す時のゴミ問題まで、家を建てる側の人が真摯に考えている。まだまだ少数派ではあろうが、こんな考えの人が工務店を経営して、商売として成り立っている。その事実がとても嬉しかった。


この人と家作りがしたい。
私は心からそう思いました。


しかし1つ気になったのは施工エリア。
ホームページに施工エリアが書いてあったのですが、ギリギリ私の住む市が入っていない…!!

私はいてもたってもいられなくなり、以下の内容でD社にメールを送りました。

・ホームページを見て感銘を受けたこと。
・せっかく建てるなら省エネで地球に優しい家にしたいこと。
・気になる施工エリアについて。

すぐに返信がありましたが、残念ながらやはり遠すぎてダメとのことでした…

「片道1時間40分かかり大工さんが大変なので、残念ながらすみません」と正直に言ってくれました。












職人さん思いでむしろ好感度爆上がりなんですけど~デレデレ

(どこぞのB社とは大違いだな!)

しかし土地探しをしていてすっかりガメツクなった私は、ここですんなり引き下がりません。

こんな熱い想いを持った社長の周りには、同じような考えの人が集まっているハズだ!と思い「もう工務店探しに疲れちゃって~。どっかいい工務店知らないっすか~?」というニュアンスの質問をしてみました。

さすが私が惚れた工務店の社長様。嫌な顔ひとつせず(メールだから知らんけど真顔)懇意にしている工務店の中で、我が家の建築予定地が施工エリアに入っているところを2社教えてくれました。










はい、その内の1社が今回私たちがお世話になる工務店でーすウインク


はぁ~~~長かった~~チーン
やっと(ブログが)ここまで辿り着いた~

因みに紹介してもらった2社の内のもう1社は、1度だけ完成見学会にお邪魔していました。
とても素敵な家を作られているのですが、なんか整いすぎているというか…面白みがないというか…?

と偉そうなこと言ってるけど、結局ですわニヤニヤ多分、いや絶対高い。ネットで調べても坪単価高めだった。自然素材をふんだんに使ってるから仕方ないよね…



羊工務店 


ということでD社の社長に紹介してもらった工務店の内のもう1社。

珍しいことに羊毛断熱材のウールブレスを使っているので、「羊工務店」と呼ばせてもらいます。

この羊工務店、ぶっちゃけ名前も知りませんでした。恐る恐るホームページを覗いてみると、なんとびっくり、まさに私の理想の工務店でしたデレデレしかもD社以上に情熱的なブログがあり、読んでいてとても勉強になったし、面白かった!

あんなに血眼になってイロイロ探していたのに、なぜかすりもしなかったんだ…!?笑い泣き
しかも自宅から35分の距離。助かる~。

家族経営の小さな工務店なので自宅をモデルハウスとして公開しており、最初のコンタクトはそちらのお宅に伺うことでした。事務所のすぐ裏なんだけどね。

お家に入ったときのあの空気感。
自然素材を使った等身大の住宅。
羊工務店一家の飾らない人柄。

全てが魅力的でした。

ここなら私たちの希望を汲んでくれる。むしろもっと素敵な提案もしてくれる。予算的にもいけそう。何より同じ方向を向いていると感じることができた。

こうして我が家は羊工務店にマイホームを建ててもらうことを決めたのでした。