落とし込み | 〜白い風の囁き・京都洛北のちょこっと田舎暮らしの日記〜

〜白い風の囁き・京都洛北のちょこっと田舎暮らしの日記〜

気がつけば
この星に生まれて半世紀以上が過ぎ、

遂にアラカンを迎えました。

日々のつれづれや
お?っというような発見や
寺社で感じたことなど

ユル~く気ままに綴っているブログです。

カタチあるものは壊れる

いつ壊れるか

どう壊れるか

壊れていくスピードも

壊れ方も

様々だろうけれど





いずれは壊れる

いつかは壊れる

洗い物をしていて、小鉢が割れた

落としたものは割れずに

下にあったこちらの方が割れていた





パッキリ綺麗な裂け目で、

カケラのひとつも出ることなく

それなら直るわ

休みにくっつけたるわ

手元を覗き込見ながら、ダンナが言う

粗忽者め






20代の頃

出張先の博多のデパートで

担当の方と商談が終わり

雑談していて

ふと、目に留まった蛸唐草。






来年、青年海外協力隊に参加して

陶芸技術を教えに行くことになりました。

そう言った彼女の横顔を

ふと思い出した






今、どこにいるのだろう

割れてしまった蛸唐草の小鉢が

一瞬であの頃に戻してくれた






カタチのあるものは壊れる

カタチのないものも壊れる

あるいは変容する





老化という経年変化も

熟成、円熟、発酵、年季が入る、いぶし銀、Mature…

老醜、劣化、腐敗、枯れる、晩年…






同じ様な現象でもどちら側から観ているか

感じているか、感じようとしているかで

使う言葉も変わって来る

腐敗より発酵でいたいもんね






おもしろいもので

痛みを感じる時

生きているから痛いんだな〜

身体があるから痛いと感じられるんだな〜

近頃、そう思おうとしている自分に気がついて






一巡して

意識や考え方なりの次元にばかり求めていたものは

なぜ、それを求めるのか

最初に戻って来てみると

本末転倒で足掻いていたことにも気がつき






目の前に在る日々の充実感とか幸福感とか満足感とか

身体を持っているからこそ

五感で感じられる経験を望んだからこそ

痛みも感じられるんだよなぁと。







身体で感じる日常にこそ

もっと意識を向けて丁寧に感じないと

もったいない気がして






痛いけど、その痛みも笑えてくる

悪態つきながら

身体がなくてもできることを

今、やる必要があるのか?

そう思うようになってきた。





シンクロも、ますます加速していて

え?これはもしかして。もう?早ッや〜

冬至を過ぎた頃から更にギアが上がった感じ。

もはや、以前ほど驚かなくなった






20年以上ぶりに

バイクのインロックをしてしまったりしてガーン

ガソリンスタンドのお兄さんの親切な対応や

偶然、あまり遠くないところに合鍵屋さんが在ったり

寒い夜の雨だったけど、カッパ着てて

風邪ひくほどのこともなく1時間程度のロスで済んだり






起きること、

遭遇してしまったこと

聞こえてくること

目にすること

全てに意味を求める必要もないだろうけれど






そもそも

生まれ出たその瞬間から死に向かって一直線。

ある意味、老化が始まっていくわけで

なんだか死ぬ為に生まれて来て

産まれる為に死んでいくような気もして





時間がない!と焦っていた時期もすぎ

結局のところ、

時期もタイミングも自分が引き寄せている






そう思っていたものでさえ、

何か知らんけど

多いなるものの理に沿って動いているんだろうから

傍観しているしかないのかな〜

抵抗せずに





それを

乗っていると良い方に解釈して

できることなら楽しみながら

行きつ戻りつしながら






そんなことを思う午後です

佳き週末を〜