Study without desire
spoils the memory,
and it retains nothing
that it takes in.
意欲を伴わない勉強は記憶を損ない
詰め込んだ物は全く残らない。
レオナルド・ダ・ヴインチ
英語スクールとの向き合い方
8年間の語学学校で働き、
14年間子どもの指導をしてきて
英語力をぐんぐん伸ばす方と
そうでない方の違いを感じています。
語学学校時代には
長年スクールに通っても
正直、ほとんど英語力が伸びない人も
たくさん見てきました。
そこで感じたのは
英会話スクールや
オンライン英会話は
能動的に参加しないと意味がない
ということです。
では具体的に何をすればいいのでしょうか。
お子さんの場合
幼児から小学生のお子さんの場合
必ずスクールで使っているCDをかけ流して
耳になじませましょう。
子どもは大人が思っている以上に
自分が「知らない」ことへの
警戒心が強いし
プライドも高いです。
例えば、自分が何も準備をしていないときに
友達が予習をしていることが分かると
テンションだだ下がりの状態
で
授業をスタートすることになり
「つまらない
」
「分からない
」
と言ってシャッターを下ろしてしまう子が
とても多いのです。
むしろ
「これ聞いたことがある
」とか
「もう知ってるよ！
」とか
「そんなの簡単！
」
と言う時の方が
授業への関心度が高まり
学習効率が良くなります。
ですので、CDをかけたり
テキストを読んでみたりしながら
お子さんが安心な状態で
授業に参加させると良いと思います。
そして、子どもは
出来るようになったことを
勝手に繰り返してくれますので
歌えるようになった歌
読めるようになった本があれば
「そろそろ新しいのをやったら
？」
なんて言わずに、何度でも
聞いてあげてくださいね。
人より進度が遅くても
「これだけは自信を持ってできる」
というものがあるとお子さんは安心します。
大人の場合
大人の方の場合
既にたくさん頭に入っている表現を
output するだけだから
何も準備は必要ない
と思っている方が多いのではないでしょうか？
予習、復習は全くしないか
せいぜいテキストの宿題をやる程度で
参加する方が多いように感じます。
英会話教室のクラスには
たいていテキストがあり
それを元にレッスンが進められますので
事前の準備をしなくても
「喋れなくて困る」ことがあまりありません。
しかもテキストだけは予定通りに
どんどん進みますので
教師は
一応何かを教えたつもり
生徒は
何かを学んだつもりで終わってしまいます。
でもこれでは
学校の勉強と変わりません。
そのときは
「新しい表現が使えるようになった」
と思っても、すぐに忘れてしまい
翌週にはまた違う表現が導入され
せっかく覚えた表現も
すっかり消えてなくなってしまいます。
それどころか
学校のようにテストによる繰り返しがない分
定着率はもっと低いと言わざるを得ません。
もちろん、忙しい大人の方が
時間を作ってスクールに通うだけでも
大変な努力をされていると思います。
けれども、せっかく
貴重な時間とお金を使って参加しているならば
一手間かけて、効果を出していきたくありませんか？
それでは、どうしたら
「英会話スクール」を上手に活用できるのか。
英会話スクールやオンライン英会話は
「自分で学んだことのアウトプットの場」
として使うとよい
自分で学びたい表現や伝えたい内容について
事前に調べて練習し
それを発表する場にしていきましょう。
教科書があるならば
その表現を使って
自分は何を伝えたいのか
どんな場面で
どんな人とそれを使うのかを考えて
予習しましょう。
そうすればレッスンでは
きちんと伝わるのか
表現は適切だったか
もっと自然な表現はないか
相手はどんな反応をするのか
そこからどのように話を広げられるのか
を積極的に学ぶことができます。
そして覚えた表現は
家で繰り返し口慣らしをし
次の週にまた使ってみる。
その繰り返しがあって初めて
高いお金を払う価値が
出るのではないかと思います。
皆さんの英語学習が
実り多いものになりますように。