いつも拙いブログを読んでくださり

ありがとうございます。



今は胆管がんで亡くなったパパの

闘病生活を振り返りながら

その時々にふと思い出した事
残された家族の日常などを綴っています。
以前書いた内容と被る事もあるかと
思いますがお許しください。


思えばもう10年くらいたったでしょうか

まだパパもバリバリ元気で

働いていた頃です



その日は歯科衛生士さんに

歯のホワイトニングをしてもらって

いました



いつものように椅子を倒して

顔にタオルをかけてもらった時

なにか胸がザワザワして

心臓がドキドキして

そのうち冷や汗が出始めて

どうにも息苦しくなって…



なんだろう?

もう早く終わって欲しい

なんとか踏ん張りましたが

ついにもう絶えられず

「ごめん!今日はこれで大丈夫」と言って

終わりにしてもらいました



それからです

その日から診察の椅子に座るまでは

いいのですが

椅子を倒していくと

動悸が激しくなって息苦しくなって

歯の治療もメインテナンスも

とても出来る状態ではなくなりました



その症状を心療内科の先生に話すと

軽いパニック発作を起こしてると

言われました



思えばその頃から

いわゆる更年期に入っていて

冬でもかーっと暑くなって大量の汗を

かいたり

ドーンと重たいほど肩こりが

激しくて



それに加えて

子宮頚がんの検査に引っかかったのも

この頃からでした



今まで歯の治療でこんなふうになった事は

全くなくて

突然のことでどうしたらいいか

不安でたまりませんでした



しかもそれだけでなく

レントゲンを撮る時も閉所が苦手に

なっていて

そこでも部屋に入るまでは

なんともないのに

入った途端圧迫感と動悸、冷や汗が出て

ドアを閉められるともうMAX状態に

なってしまって

とにかく早くレントゲンを撮ってと

頼んでいました



ただ…

この閉所の事は伝えたけど

パニック発作の事は誰にも

言いませんでした



幸いな事に自分の歯医者なので

治療中スタッフやパパと話をしたり

携帯で治療中の写真を撮ったり

手鏡で口の中を見たりして

なんとか気持ちをごまかしながら

治療をやってもらっていました



でもそれもだんだん辛くなってきて

治療も途中のまま受けなくなって

そして現在に至っていました



それでも歯のクリーニングだけは

休みの日に娘に頼んでやって

もらいました



そのうちなんとなく私の中で

気がついた事があって

椅子を最後まで倒さない状態なら

なんとか耐えられるようになってきました



その後パパは胆管がんになってしまい

私が歯の治療を再開しようと

お願いしたらパパは

「もう少し待ってくれないか」と…



そうその時のパパは

患者さんの治療だけで精一杯でした

なので私も待つ事にしました



けど

もう二度とパパの治療を受ける事は

ありませんでした



それが先日

ついに私の歯が悲鳴をあげて

しまいました



一番困ったのは歯医者選びです

こんな私の状態を理解してもらえるか

治療を始めたはいいけど

また動悸や冷や汗、息苦しさの

パニック症状が出たらどうしよう…

真剣に悩みました



最終的には

以前働いてくれていたスタッフが

今勤めている歯医者にお願いする事に

しました



理由は

そのスタッフがいる事

開業前の内覧会で院内を見学して

様子が分かっている事

その時に先生ともお話しさせてもらって

いた事

治療に関する考え方がパパと似ている事



そして

娘もそこに通院しているので

アドバイスしてくれて



最初の問診の時に

ゆっくり時間をかけて問診してくれるから

その時にいろいろ伝えておけば

良いと思うよと教えてくれたり



レントゲン室も

元自院のレントゲン室より広いから

大丈夫だと思うよと言ってくれたので

それならと決めました



ついに初診日を迎え

いただいた問診表にいろいろ記入しました

スタッフさんがそれを元に

確認してくれて

第一関門のレントゲンは

レントゲン室を閉めないまま

直ぐに撮ってくれました



そして診察ですが

ここは全部個室なのですが

その中でも一番広い部屋にしてもらい

しかもドアを閉めないままに

してくれました



そして診察の椅子は一番下まで下げずに

中間くらいでストップして治療して

くれました



部屋に入って椅子に座った時も

どうですか?

大丈夫そうですか?と

聞いてくれました



椅子を倒した時も

どうですか?

このくらいで大丈夫ですか?と

確認してくれました



ありがたいです

おかげさまで歯の痛み以外

なんの苦痛もなく

初回の治療を終えることができました



2回目は

普通の広さの部屋でしたが

その都度同じように確認してくれて

椅子も下げ過ぎず

ドアも開放したままにしてくれました



おかげさまで2回目も問題なく

治療できました



こんな事なら

もっと早く通えば良かったと

思ったくらいです



パニック発作も少し落ち着いたのかな

まだわからないけど

でも…

気持ちがとても軽くなりました

頑張れそうな気がしました。。。