いつも拙いブログを読んでくださり

ありがとうございます。



今は胆管がんで亡くなったパパの

闘病生活を振り返って

その時々にふと思い出した事、

残された家族の思いなどを

綴っています。



先日何気なくテレビを見ていたら

以前少しだけブログに書いた

遺伝子パネル検査の話をしていたので

気になって見ました。



話をしていた先生は

国立がん研究センターの先生で

その病院では主に希少がんの患者さんは

治療法がなかなか確立していない為

どの抗がん剤が効くのかも

わからないので



治療の最初の時点で

この遺伝子パネル検査をしていると

話していました。



それとほぼ同じ時に

希少がんで闘病中のYouTuberさんも

どの抗がん剤が効くのかわからず

遺伝子パネル検査をして

自分の遺伝子がわかり

それに良く効く抗がん剤が見つかったので

その抗がん剤で治療をしていると

話をしていました。



そしてその抗がん剤がとても良く効いて

ステージ4で手術不可だったけれど

手術も見据えていると…



遺伝子パネル検査は

標準治療がない場合や

標準治療が終わってしまい

もう他に治療法がない患者さんが

行なえる治療だと…



パパが再発して

大学病院に入院した時に

この遺伝子パネル検査の話になり

パパが詳しい説明を聞き

私に話をしてくれました。



パパもやるつもりでした。

手術の時に取ったがん組織が

病院に保存されていました。

だからそれを検査に出せば

パパに合う抗がん剤が

見つかったかもしれません。



残念ながら

その前に亡くなってしまいましたが…



ただ…

パパが説明を受けた二年前は

この遺伝子パネル検査をしても

自分に合う抗がん剤が見つかる人は

ごくわずかで…



見つかったとしても

保険適用でない抗がん剤だと

保険治療が出来ない。



そして検査結果が出るまでに

2ヶ月くらいかかると聞いていました。



だから末期状態のパパは

間に合うはずもなかったのですが…



でも遺伝子パネル検査によって

救われる命があるんだと

改めて知りました。



もしかしたらパパがこの話を

聞いた時にはすでに

大勢のがん患者さんが救われて

いたのかもしれませんが…



他にもいくつかの

新しい治療法もやっていました。

その中のひとつはなんと

パパが入院していた大学病院の

小児外科の先生が始めた

小児がんの新しい治療法でした。



パパが亡くなってまもなく2年

やはりがん治療は日々進歩してるのは

間違いないのですね。



それは今日までに

生きたくとも生きられなかった

がん患者さんたちの思いが形となって

次の患者さんたちの治療に

繋げているのだと思います。



ひとつ欲を言わせてもらえば

まだまだ医療格差があり過ぎると思います。



この遺伝子パネル検査も

出来る病院はまだ少ないです。

この話さえ出ない病院はたくさんあります。

自分の所では出来ないから?



そうじゃない!



知っているのなら先生がたは

患者さんに教えてあげて欲しいです。

教えてもらいたいです。

だって保険治療ですよ。

自由診療じゃないんです。

患者さんに知る権利はあると思うんです。

あとは患者さんが決める事です。



私も今はまだ頸がんの異形成ですが

いつかその時が来るかもしれません。



その時は今よりもっと

有効ながん治療が増えている事を

そして医療格差がない事を

願っています。