いつも拙いブログを読んでくださり

ありがとうございます。



今は胆管がんで亡くなったパパの

闘病生活を振り返りながら

その時々にふと思い出した事
残された家族の日常などを綴っています。
以前書いた内容と被る事もあるかと

思いますがお許しください。


パパが胆管がんになって
ひと通りの標準治療を終え
経過観察に入って少しした秋頃だったと
思います


パパは自分の歯科医院を
誰かに引き継いでもらいたいと
思い初めていました


私とパパは再婚だったので
私の子どもはすでに違う道に
パパの子どもそれぞれに
歯医者の道には進んでいませんでした


パパが亡くなった後
パパのお子さんたちが顔を見たいと
言って来てくれた時に息子さんが…


「父親と別れたのは3歳の時だったから
顔も良く覚えてなくて…」
「頭も悪かった事もあるけど
歯医者の父の姿を見た事もなかったから
歯医者になろうとは思わなかった」と…


当時病院には二人の代診の先生が
交代で週一回来てくれていたので
パパはその先生たちにお願いしてみようと
言い出しました


でもその先生方は二人とも後継で
いずれは地元に帰ると聞いていました
でもダメ元で聞いてみるとパパが言うので
お伺いしてみました


結果はやはり二人とも
「嬉しい話ですけど…」と
お断りをされました


当然ですよね


そのうちのお一人の先生は
現在地元に戻って
院長としてクリニックを開業しています


もう一人の先生は
違う歯科医院でまだ勉強中です


お二人からお断りをされてからも
パパはいろんな所に求人を出したりして
探していました


そしてもう一人
パパの親友の息子さんが歯医者になり
その時は他歯科医院で修行中で
数年後にはこちらに戻って
開業すると決まっていました


その先生に少し早いけど
こちらに戻ってここを継いで
もらえないかと言う話をしていました


でもやはり
あと数年先だったらまだ良かったのですが
その時はいろんな縛りがあったりで
OKの返事はもらえませんでした


そんな後継者探しを
亡くなる1ヶ月前頃まで
続けていましたが
残念ながら見つける事は出来ず
パパが亡くなると同時に
病院は閉院となりました


自分のお子さんがいたのに
同じ歯医者の道を歩んでくれたお子さんは
一人もいなかった


パパの死後
親しかった一人の患者さんから
「今度行く歯医者は自分より若い先生が
いいな」


何気ない一言でした
何も言い返せなかったけど
心にずしんと響きました


自分より若い先生ならこんな風に
治療途中で亡くなる事もないと
思ったのでしょう


うまくリレーさえ出来てたら
こんな事言われなくて済んだのに…


パパが亡くなった前後に
やはり亡くなってしまった
歯医者の先生方が数人いますが


お子さんが継いでいるとこもあれば
後継者がいなくて閉院したとこもあります
患者さん側の立場になれば
うまくバトンを繋げながら
ずっと続けて行ってくれると
嬉しいですよね


新たに歯医者を探すのも
迷いますもの


私もパパが亡くなってから
他の理由もあったけど
どこの歯医者に行こうかずっと
悩んできました


そして…


なんでパパが元気な時に
治療してもらわなかったんだろうと
悔やんでも悔やみきれない思いが
今もずっとずっと続いています。。。


「追記」


そこまでしてパパが歯科医院を

継続したかったのは

もちろん一代で築いた病院を

このまま終わらせたくないと言う思いが

一番だったと思います



でももしかしたら

自分が死んでしまった後

私が路頭に迷わないようにと言う

思いも

あったのかなと思います



もしそうだったとしたら

こんな幸せな事はないと思います