皆さん、こんにちは☀️
今日は男性に肥満についてお話しします!
1. テストステロン減少のメカニズム
肥満により、特に内臓脂肪が増加すると、脂肪組織でのアロマターゼ酵素の活性が上昇し、テストステロンがエストロゲンに変換されやすくなります。これにより、血中のテストステロン濃度が低下します。
影響
低テストステロンレベルは、筋肉量の減少、性欲の低下、エネルギー不足、気分の低下(うつ症状)などを引き起こします。
2. 性ホルモン結合グロブリン(SHBG)減少のメカニズム
肥満は、肝臓での性ホルモン結合グロブリン(SHBG)の生成を抑制します。SHBGはテストステロンを結合して運ぶタンパク質です。
影響
SHBGの低下により、血中でのテストステロンの総量は変わらないが、活性型のフリーテストステロンが減少します。これも、テストステロン不足と同様の症状を引き起こします。
3. アディポネクチン減少のメカニズム
アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、インスリン感受性を高める働きがあります。肥満により、アディポネクチンの分泌が低下します。
影響
アディポネクチンの減少は、インスリン抵抗性を引き起こし、2型糖尿病やメタボリックシンドロームのリスクを増加させます。
4. 成長ホルモン(GH)減少のメカニズム
肥満により、成長ホルモンの分泌が抑制されます。これは、内臓脂肪の増加が成長ホルモン分泌に負の影響を与えるためです。
影響
成長ホルモンの低下は、脂肪代謝の低下、筋肉量の減少、骨密度の低下を引き起こし、さらに肥満を悪化させます。
5. インスリン感受性減少のメカニズム
肥満は、特に内臓脂肪の増加により、インスリン感受性を低下させます。脂肪細胞から分泌される炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6など)がインスリンシグナル伝達を阻害します。
影響
インスリン感受性の低下は、高血糖、2型糖尿病の発症、さらには心血管疾患のリスクを増加させます。
6. レプチン感受性減少のメカニズム
肥満により、血中のレプチン濃度が上昇しますが、レプチン抵抗性も同時に発生します。レプチンは満腹感を促進するホルモンですが、抵抗性により脳がレプチンの信号を無視するようになります。
影響
レプチン抵抗性により、過食を抑えることができなくなり、さらなる体重増加を引き起こします。
7. エネルギー代謝率減少のメカニズム
肥満により、基礎代謝率(BMR)が低下することがあります。特に筋肉量が減少することで、エネルギー消費が減少します。
影響
エネルギー代謝率の低下は、体重増加をさらに促進し、体重管理を困難にします。