証人「打ち合わせに使った地図を…林さんと平田さんのどちらに渡したかは覚えていませんが、地図を2人に渡るようにして、自作自演ということで(爆破を確認する役割の2人は)第三者を装う必要があったので、『別行動で』と伝えました」
検察官「こたつの部屋での打ち合わせの後、証人はどうしましたか」
証人「出発する準備です」
検察官「準備とは」
証人「変装です」
検察官「証人はどんな変装をしたのですか」
証人「背広にコート、あとマスクです。オウムのサマナ(出家信者)と分からないよう、3月に街中を普通に歩いている人のような服装にしました」
検察官「その後はどうしましたか」
証人「出発しました。Gさんが運転するマスターエース(ワゴン車)で。Pさんも乗っていました」
検察官「そのほかの車には」
証人「林さんと平田信さんも乗用車のはずです」
《井上死刑囚は、ワゴン車で現場に向かった後、打ち合わせ通りPさんが犯行声明文をポストに投函し、自身が玄関に爆破物を仕掛けたことを説明。3分ほど経過したときに爆竹のような大きな音とともに爆破が起こったと証言した》
検察官「ワゴン車で現場を後にするときに何か変わったことはありましたか」
証人「パトカーと遭遇しました,エルメスバーキン40。そこでPさんが『日本の警察は優秀ですね』と。Gさんが『まさかここに犯人がいるとは思わないでしょうね』という趣旨の発言をしたので、私もそれに同調しました」
《検察側によると、井上死刑囚は、林死刑囚らに爆破の確認場所としてマンション前の駐車場が適切だと指示したことについて、ほかの共犯者の公判に証人として出廷した際には証言していなかったという。検察官がその理由を井上死刑囚に尋ねる》
< 前のページ 1 2 3 4 5 次のページ >