神が日本に授けたメタンハイドレートの実用化 | ブロッコリーな日々

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アイドルマート下花店店長の落書き

その昔、「日本は神の国だ」と発言した首相がいた。元・首相の森喜朗である。

私は、かつて、自民党のパーティーで森喜朗氏を見たことがある。

ところが、彼は嘘など言っていなかった。

日本にとって夢の資源とされるメタンハイドレート。その開発の障害となっているのは技術的問題ではなく、既得権益なのかもしれないという。テレビなどでもお馴染みのシンクタンク経営・青山繁晴氏が、独自に調査活動を続けてきたという、メタンハイドレートを取り巻く最近の状況について述べている。

 

一部の人が「そこを触ると地震が起きるんじゃないか」ということを調べもしないで発言していた。東京大学の石油工学の先生である。東大の石油工学の先生は発信力も強い。

もちろん環境に対する影響はきちんと考えなきゃいけませんけども、実はメタンハイドレートは放っておいたほうが長期的には人類に破滅を招くかもしれないのである。つまり、凍っているメタンガスがドッと出てくると、メタンガスの地球温暖化効果はCO2(二酸化炭素)の実に20倍。ですから、将来の地球はそうなるんじゃないかということは以前から言われている。

経産省や東大の先生方、おもに石油工学の先生がこうやって作ってきた仕組みを「MH21」(メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム)って呼んでるわけです。MHはメタンハイドレートである。

 

そこに大体600億円くらいの、正確にいうと588億円くらいですけど、予算を投じて研究開発をしてきたんですが、それは実はメタンハイドレートの2つあるタイプの内の1つのタイプだったんです。

 

その1つのタイプはおもに太平洋側に多くて、海底からさらに700メートル以上掘り込んでいってようやく見つかるんですが、砂と混じり合ってるわけです。「砂層型」と呼んでいますね。これだと当然4000メートル以上の海の深いところ、さらに海底を掘り込んでようやくメタンハイドレートをつかむことができるけど、引き上げるのにコストがかかる上に、引き上げても砂と混じり合ってるやつを選り分けしなきゃいけない。

 

新潟県の佐渡島の南、つまり新潟港・直江津港からすぐ近い実際の海底には大量に眠っている。この海底の表面にこコンビニで買う白いシャーベットのような、純度の高いメタンハイドレートの塊そのものがあるか、あるいは表面になくても海底下のごく浅い100メートル以内のところに存在している。それが砂とまったく混じっていなくて、凍ったメタンガスそのままであるという。

 

実は竹島周辺にも大量に存在するという。すでに韓国では国を挙げて海底調査を行っている。ところが、何故か日本政府は抗議もしない。

 

まさしく神様の贈り物である。青山繁晴氏が述べるように、メタンハイドレート開発には否定的な声があるという。

その主体となる団体こそ既得権益である。彼らがメタンハイドレート開発に邪魔をしている。では、誰がブレーキを踏むのだろうか。原発利権者と石油メジャーに毒された人々である。