「アニキ」と慕われるバリ島で成功した日本人。
彼の名は「丸尾孝俊」氏という。
バリ島に渡ったのは20代後半、何の当てもなかったという。
この島で毎晩どんちゃん騒ぎをしながら、地元民に奢りまくっていたら、日本人の富豪と勘違いをされてしまった。
そして、次から次へと地元民が彼のもとにお金を借りに来てしまった。
なんと、その数、数十人。気が付けば彼は無一文になっていた。そのうちの一人が、借金の担保にと荒れ果てて使い物にもならない土地を持ってきた。丸尾氏は、仕方なくその土地を受け取ったそうだ。
ところが--数年後
その土地が大化けしたのである。その額はなんと3億円にもなった。当時の所持金はわずか18万円に過ぎず、帰国するかどうしようかと悩んでいた。
丸尾さんは、その土地を売却し、別の土地を購入した。するとまた高値で売れたという。
気が付けばバリ島のデベロッパーで成功していた。
現在の彼は、バリ島の大富豪として悠々自適に暮らしているだけではない。
地元民のために、学校、病院、サッカー場を寄付している。また伝統芸能の楽団を維持・運営するための資金を出している。
さらに彼は、52人の孤児のために里親となり、経済的な支援を行っているという。
「丸尾孝俊」氏の人生逆転のストーリーは、「人のためにお金を使い続けることから始まっている。
彼は、次のように述べている。「お金は、人のためにこそ使うもんや」
お金に不自由している私もそう思う。ただし、彼が日本にずっと住んでいたら同じことができただろうか。
いや出来まいと思う。この金欲にまみれて我を忘れている普通の日本人なら、おそらくできはしない。