映画「タイムトラベラーきのうから来た恋人」 | ブロッコリーな日々

ブロッコリーな日々

アイドルマート下花店店長の落書き

核シェルターで成長した青年が地上で織りなす恋物語を描いたロマンティック・コメディ。

1999年製作/113分/アメリカ
原題:Blast from the Past
配給:日本ヘラルド映画

 

監督・製作:ヒュー・ウィルソン

脚本:ビル・ケリーの原案を元に、彼とウィルソンが担当

撮影:ホセ・ルイス・アルカイネ

音楽監修:スティーヴ・タイレル

 

出演は「ハムナプトラ失われた砂漠の都」のブレンダン・フレイザー、「エクセス・バゲッジ シュガーな気持ち」のアリシア・シルヴァーストーンとクリストファー・ウォーケン、「JFK」のシシー・スペイセクほか。

 

「作品のストーリー」

舞台は、1962年10月のL.A.である。

キューバ危機のさなか、天才発明家のカルヴィン(クリストファー・ウォーケン)は、臨月を迎えたの妻ヘレン(シシー・スペイセク)と共に、ひょんなことで自らが地下につくりあげた核シェルターで暮らすことになる。

 

核シェルターで生まれたアダム(ブレンダン・フレイザー)は、50年代紳士の鑑のような男に成長した。

そして、35年後の1997年。シェルターの自動ロックが解除され、ようやく地上に出たカルヴィンは銃をもった若者やオカマに遭遇、ショックで寝込むのだ。

 

彼の代わりに地上に出たアダムは初めてみる世界に感激、歩き回ったあげく道がわからなくなった。現金を手に入れるため野球カードを売ろうとしてだまされそうになったところを、彼は店員のイヴ(アリシア・シルヴァーストーン)に救われた。

 

こうしてアダムと知り合ったイヴだが、90年代に生きる勝ち気な女性の彼女は、食前のお祈りは欠かさない、彼女のことも「お嬢さん」としか呼ばない、海や雨をみただけで大はしゃぎという、やることなすこと時代遅れで奇人じみた彼に呆れるばかり。

 

だが、やがて彼女はそんな彼が本当の紳士であることに気づき、ルームメイトのゲイのトロイ(デイヴ・フォーレイ)の助言もあって、彼と恋におちるのだった。

 

映画を観て驚くのだが、滑り出しは快調そのもの。その出だしをぶち壊す下手くそなラブロマンスが展開する。

キューバ危機で揺れる米国の混乱をあぶりだしている。映画史上最高のおバカ作品である。

 

新型コロナウイルス感染のやるせなさを体感しつつ鑑賞したい。