是非とも読んで欲しい。読了して震撼させられる予言の書である。
また、「カエルの楽園」の著者、百田尚樹と日本に帰化した中国人評論家の石平の、「カエルの楽園」をベースにした対談集「カエルの楽園が地獄と化す日」も日本人なら併せて読んでおきたいと思う。
本書の企画は、石平が「楽園」を読んで感銘し、また、「楽園」で警告されたことが「楽園」刊行後に現実に起こっていることから、日本の将来を憂える石平が、ぜひ百田と対談したいと熱望したところから始まったとの事である。
元ネタの「楽園」もそうだったが、本書も読んで絶望的な気分になった読者の方も多いことだろう。
50年、100年単位で考えると、日本という国家が絶滅してしまうのでは、という絶望感である。
それは何も少子高齢化問題ではない。中国による「日本征服計画」の現実味である。
全ての日本国民は「楽園」と本書を読んで、日本の将来について真剣に考えるべきだと思う。
中国共産党が如何にして政権を奪ったのか、またチベット自治区、ウイグル自治区は、如何にして略奪されてきたかが鮮明な筆致で描かれている。特にウイグル自治区では、残虐な殺戮の歴史が明らかにされている。身の毛もよだつほどである。
さらに近未来で彼らが目指すのが尖閣諸島のみならず沖縄併合であるという。
この沖縄では、まず日本からの分離独立を目標に置いている。その後中国に組み込むという腹だ。
現在でも、沖縄は本来中国の支配下にあったという主張を崩してはいないのである。
平和を望む平均的日本人がのんびりしている間に取り返しがつかない事態になるだろう。
やれやれ、どこへ行く日本。