横田慎太郎「奇跡のバックホーム」の衝撃と感動 | ブロッコリーな日々

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アイドルマート下花店店長の落書き

22歳で脳腫瘍の宣告。
18時間に及ぶ大手術、2年間の闘病とリハビリ、回復しない視力、24歳での引退、1096日ぶりの試合――最後に希望が待っていた。それが、引退試合で見せた「神様がくれたバックホーム」である。


2019年に脳腫瘍の後遺症に伴う視力低下に苦しみ24歳で引退した阪神タイガース・横田慎太郎をぜひ知って欲しい。
抜群の身体能力で将来を嘱望された横田は、22歳で脳腫瘍の診断を受ける。
18時間の手術と長い闘病、リハビリの末復帰するも、視力は回復しなかった。
 

2019年9月26日の引退試合、プロ野球人生最後のプレーで見せた捕殺「奇跡のバックホーム」のエピソードを軸に、脳腫瘍の手術と闘病、家族の支えや横田の見据える未来、同じ病気と闘う子どもたちへのエールなどを綴る。


発端は原因不明の頭痛である。驚くべきことに、診断結果は「脳腫瘍」であった。18時間の大手術から生還した彼は、期待されていた未来の野球生命を予期せぬ病魔に絶たれてしまった。

阪神タイガース・横田慎太郎の苦難の物語は、あの広島カープ、炎のストッパー「津田恒美」を想起させる。
彼は懸命に体力回復に努めたが、目の状態だけが回復しなかったという。やがて現役引退を決意するのだ。

 

それは、異例の引退試合であった。ファンが後押ししてくれたバックホームで見事な好返球を見せるのだ。

野球の神様は、最後に粋な計らいをみせてくれた。

 

試合後の最後のあいさつでタイガースに入団してよかったと涙ながらに語った。

観戦に来ていた矢野1軍監督は、最後の花束贈呈に姿を現し、「横田、頑張ったな、次は俺たちの番だ」と、はなむけの言葉をかけている。

横田慎太郎の自伝「奇跡のバックホーム」は、読者の涙腺を刺激する。涙無くしては読めないのだ。

これがスポーツである。世の中が嫌になったというタワケものにはぜひ読んで欲しい。

いかに自分が甘えて自堕落に生きているのか、穴があったら入りたいと思うはずだ。