どこにでもあるマッチ。ライターが製作される以前から存在した。
マッチといってもジャニーズではない。
マッチは浮気がバレて発火したのだが、炎を手軽に作り出すあのマッチである。
今から200年ほど前の1826年にイギリスの薬剤師ジョン・ウォーカーによって初めて発明された。
その当時のマッチは、軸木の先に黄燐を付けた黄燐マッチでした。その黄燐マッチが実用化されたのは、翌年の1827年です。ジョン・ウォーカーが知らぬ間に火事のように広がっていた。
当時は、猟銃用に大量に必要としていたのである。
薬剤師ウォーカーは、着火しやすい物質を探していた。そして、炭酸カリとアンチモンの混合液を棒でかき回していた。その棒の先に混合液の固まりが付着してしまい難儀した。
固まりを取ろうと石の床にその棒を擦り付けた。すると、その混合液が炎を吹いたのだ。「うん?これはいけるぞ!」ウォーカーは、大喜びで試作品の改良に取り組むのだ。
着火方法は今と違い、砂紙というものにはさんで強く引いて点火していた。しかし、そのころのマッチは質が悪く、なかなか発火しなかった。ところが、評判を聞いた薬剤師たちは、てんでに作り始めていたのだ。
その後、1831年にフランスのソーリアとカメレールによって改良され、どこで擦っても発火するマッチが開発された。
しかし、黄燐は強い毒性を持っているため、製造工場の人間が病気になってしまったり、殺人や自殺に使われるなどの問題が残されていた。さらに、発火しやすいことが仇となってしまい、移動中の摩擦や衝撃によって火災事故が発生してしまうなど、事故を誘発している。