世界的トップモデル「ワリス・ディリー」の半生---「砂漠の女ディリー」の衝撃 | ブロッコリーな日々

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世界的トップモデル「ワリス・ディリー」の半生

---「砂漠の女ディリー」の衝撃

2009年製作/ドイツ・オーストリア・フランス合作
原題:Desert Flower
配給:エスパース・サロウ

監督:シェリー・ホーマン

主演:リヤ・ケベデ

 

ソマリア出身の世界的トップモデル、ワリス・ディリーが波乱に満ちた半生をつづった自伝「砂漠の女ディリー」を映画化した伝記ドラマ。

彼女は、幼くして故郷を逃れロンドンへと渡り、スーパーモデルとして世界的成功を収めた一方、自身も幼少時に経験したFGM(女性性器切除)廃絶運動に奔走している。

そんな数奇な半生を歩んできたワリスを、トップモデルのリヤ・ケベデが熱演。

自らの意志と努力で逆境を乗り越え、人生を切り開いていったワリスの生きざまに圧倒される。

 

ソマリアの遊牧民家庭で生まれ育ったワリス・ディリーは、13歳で結婚させられそうになったことを機に家族のもとを離れる。

砂漠からロンドンへたどり着き、路上生活を送っていた彼女は、一流ファッションカメラマンに見いだされショーモデルに転身。

やがて世界的トップモデルとなるワリス(リヤ・ケベデ)だったが、しきたりで幼いころに受けたFGM(女性性器切除)に今も苦しめられていた--

 

ソマリア出身のトップモデルであるワリス・ディリーが、故郷を逃げ出し、ロンドンに渡って成功するまでを描いた。


日本人には、縁のない話だが、FGMと呼ばれる女性性器切除は、今もなお行われているという。

彼女がいかに苦しみ、また多くのソマリア人女性が同様に苦しんでいるか、その撲滅を訴える作品だ。

単なる一女性の成功譚ではない。日本では、個人の人権に対する意識が低いのではあるまいか。

見逃した人には激しくおススメ。