全裸にした女を野に放ち猟銃で殺害
---「アンカレッジ連続殺人事件」の震撼
2013年『フローズン・グラウンド』
主演:ニコラス・ケイジ
映画は、猟奇殺人鬼「ロバート・ハンセン」による1980年代のアラスカ州で実際に起きた「アンカレッジ連続殺人事件」を題材にしている。
監督のスコット・ウォーカーは本作で長編映画デビューを果たした。
作品以上に実際の事件は殺害方法がエグい。とても正気の沙汰ではない。
女性を拉致して強姦し、拷問を加えたあと、全裸にして森に放ち、猟銃で撃ち殺したという。
17人の殺害、30人のレイプが判明している。
舞台は、1983年の米アラスカ州アンカレッジ。
娼婦のシンディは、「ボブ・ハンセン」という男性客にモーテルの部屋で殺されそうになったところを逃げ出し、警察に駆け込む。
しかし、ハンセンは模範的な善良市民で、地元警察は娼婦と客の単なるトラブルとして問題を解決しようとするのだ。
同じ頃、身元不明の少女が無残な遺体となって発見される事件が起こる。
地元警察は被害者が娼婦ということもあり単なる客とのトラブルとして一旦は問題を解決しようとした。
アラスカ州警察巡査部長ジャック・ハルコムは、地元警察から届けられたシンディ事件の報告から、
最近連続して発見された娼婦の変死体事件と同一犯の犯行ではないかと疑いをはじめる。
警察官ハルコムにニコラス・ケイジ、殺人鬼ハンセンにジョン・キューザックが扮する。
全米が震撼した猟奇事件を描いた問題作だ。
店長は、学生時代に学んだ社会学者「ホッブス」の言葉を思い出した。
曰く「すべての人間は、人間にとってオオカミである」
「ボブ・ハンセン」という男は、太古の狩猟時代のマインドで生きていたのだろう。
1984年2月18日、仮釈放無しの懲役461年の刑が確定している。
そして、2014年8月にペンシルベニアの刑務所で病死した。
享年75であった。彼の狩猟人生は、終わった。
見逃した人には激しくおススメ。。