ももクロ「佐々木彩夏」の約束。
「まばたき禁止令」は、「早見あかり」へのプレゼントだった。
念願だった紅白歌合戦に初出場。
だが、6人編成だったももクロは、5人になっていた。
それは、女優を目指して「早見あかり」が2011年に卒業したからだ。
仲の良かった「佐々木彩夏」は、早見あかりに、紅白の前日に告げていた。
『私たちが歌っているあいだに、まばたきしてはだめだからね』
早見あかりは、その意味が分からなかった。でも彩夏がそう云うのなら、とその通りにした。
メドレーの2曲目、『行くぜ!怪盗少女』の歌が始まる。この歌には、メンバーの名前をコールするフレーズがある。
今は5人だが、
「レニ、カナコ、シオリ、アヤカ、モモカ--そしてアカリ」と6人の名前がコールされた。
すでに居なくなった「早見あかり」の名前が入っていたのだ。そして、「早見あかり」が立っていた位置に、青いスポットライトが一瞬のあいだ照射されたのだった。
この青色は、「早見あかり」のイメージカラーである。
そのステージを観ながら、「あかりん」は泣きだしていた。。
『--みんな、ありがとう』