名作を観て”家族愛”を学ぶ---イランの名作「運動靴と赤い金魚」の感動 | ブロッコリーな日々

ブロッコリーな日々

アイドルマート下花店店長の落書き

運動靴と赤い金魚

劇場公開日

1999年7月24日

イラン映画

モントリオール世界映画祭で

グランプリを含む4部門を受賞

第71回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート

感動ストーリー

小学生の「アリ(ミル=ファロク・ハシェミアン)」

彼は、靴屋で直してもらったばかりの妹「ザーラ(バハレ・セッデキ)」の靴を

買い物の途中でうっかりなくしてしまった。

 

兄弟の家は貧しく、洗濯物を洗う仕事をする母(フェレシュテ・サラバンディ)は、ぎっくり腰だ。

それは、治らないままで母の顔色は、いつもすぐれなかった。

 

また父(アミル・ナージ)は、貧乏の故か、なにかと小言が多いのだ。

 

「アリ」は、そんな環境の下で、妹の靴の紛失を両親にも言えないままであった。

彼は、自分の一足きりしかない運動靴を妹とふたりで苦労して履いていた。

 

通学途中で履きかえるので、妹を先に行かせる兄の「アリ」はどうしても遅刻してしまう。

そのため、先生に目をつけられる羽目になった。

 

ある日、妹「ザーラ」は、学校で下級生が自分たちの靴を履いているのを見つけた。

その子の家に行き、靴を返してもらおうとするのだったが、

その父親が盲目で貧しい生活をしているのを知って言い出せなくなった。

 

「アリ」を連れて仕事に出た父は、うまく金持ちの家で仕事にありつくのだ。

それで妹の新しい靴を買ってもらえることになった。

 

だが、その直後、父子が乗っていた自転車が大破してしまった。

父は大怪我をしてしまい、結局靴の話はご破算になるのだ。

 

そんな矢先、小学校でマラソン大会が行なわれることになった。

しかも、3等賞は運動靴なのだ。

「アリ」は頼み込んで出場させてもらい、妹のために3等目指して必死で走るのだった--

 

兄妹のいじらしさに落涙必死だ。

本作を観て泣くことが出来ない人は、

心のネジが1本錆びついている。

 

見逃した人には激しくおススメ!