現役時代、契約交渉する場合、事前に、日本で、経営幹部や上司に、値引代やここまでは譲歩して良いというような契約条件の譲歩代の承認を得ておいて、交渉に臨みます。

実際交渉においては、相手がある話ですので、現地に行ってから、値引代や譲歩代を決めた前提条件が違っていたりする場合は、再度メールなり電話会議なりで上層部の承認を取り直す場合もありますが、そうでない場合は、日々の進捗の報告は欠かしませんが、契約交渉チームにお任せとなります。

決めた値引代や譲歩代の中で交渉しているのにも関わらず、交渉中にこういうやり方をしろとか等の交渉の方法にまで日本にいる上司が口を出してくることが交渉の一番の障害と感じました。こちらとしては、現地の状況を踏まえ、その時の最善と思える交渉方法をしているのに、現地にいない上司がなんでそこまで言えるの?という感じです。交渉がうまく行き契約が成立した後にこういう上司は替えてもらったこともあります(^▽^) だって、今後の交渉でも邪魔になるだけですからね。

 

米朝首脳会談のキャンセルを発表したトランプ大統領の決断を、安倍総理だけが支持したとの記事をどこかで読みました。日本の立場としては、トランプ大統領に、こういう点もしっかり議題に取り上げて下さいと頼んで、トランプ大統領もわかったと言ってくれている状況です。ある意味米国にお任せした状態です。

米朝の交渉は、首脳会議までにいろいろなした交渉を行っているので、今は交渉中です。どんな合意事項になるのか誰にもわかりません。そういう状況の中で、トランブ大統領が首脳会議の中止を発表した時点で、トランプ批判をすることは簡単です。ロシア、中国や韓国はトランプ批判や遺憾表明をしていましたね。メディアの多くも批判やこうやるべきだとの知ったかぶりのコメントばっかりでしたね。

 

ただ、安倍総理はトランプ支持を打ち出すところが、交渉というものをわかっているなあと思いました。中止の発表したトランプ大統領も北朝鮮が次にどう出てくるか確信は持てなかっただろう状況の中で、安倍総理のトランプ支持発言はトランプ大統領も心強い身方を持ったと感じたと思います。こういう所から信頼関係が強くなるのだと思いました。