前回の続き
『さと子の日記』
胆道閉鎖症?だったかな、生まれつきの重い病で普通の小学校に行けず、寄宿舎がある病院と学校の中間のようなところで暮らす小学生のさと子
小学校1年生から寄宿舎なので小さな頃から親とは手紙で心を通わせていた
お母さんの手紙もあり
細やかな日常生活の指示に優しいお母さんだなーと思った(親になった今はお母さんの心情がわかる、心配だったのだ)歯磨きのこと、朝起きたらすること、食事の時のこと、例えば爪切り→右手は切りにくかったら看護婦さんに切ってもらいなさい→まだ1年生だから上手く爪切りができなかった娘を案じていたのだ
さと子は手紙に〇〇ですを〇〇れすとわざと書いているのに先生から赤ペンで直されて、ユーモアです、と怒ってみたり、沢入先生という女子に人気のハンサムな先生が見ていたのでドキドキして短冊に天気になれ!なんて変なこと書いちゃったり😋、浜松商業野球部が甲子園で優勝して学校を訪れてくれサインしてもらったり、養護学校の楽しい日常を書いている、ホッとする反面、あとがきには寂しくて泣いていたこともあったと書かれていて、離れて暮らすお母さんを心配させまいとしてたんだと思う
風邪で学校をお休みして病院に移動したと聞かされそのまま来なくなる級友、心の葛藤や不安や家族とともに生活したい希望や、元気になりたいって気持ちも直接は書いていないけど、言外の心情も読み取れた気がして、最後は亡くなってしまうから尻切れトンボな終わり方なんだけど、、、普通の学校しか知らなかった私に世の中には元気な子どもばかりじゃない、病気の子供がいて、まさに死と直面しようとしている子どもの存在とありふれた日常の対比、状況の深刻さとそれでも普通に学校生活を送りたかった女の子と送らせたかったお母さんや先生のことを教えてくれた貴重な本
『リンゴの木の上のおばあさん』
末っ子の主人公には生まれたときからおばあさんがいない
家族みんなおばあさんとの思い出があるのに自分にはない、寂しい気持ちでいたところにある日突然おばあちゃんが現れる!
想像の中の破天荒なおばあちゃんが可愛い
想像することは楽しいし自由だー
『飛鳥へそしてまた見ぬ子へ』
これは小学校4年生のとき読んだ、なぜなら部活をサボって図書室で読んていたからよく覚えている(作文部だったのは4年生、タイトルに惹かれた、まだ見ぬ子って何?飛ぶ鳥と書いてアスカと読むことも知った)
がんと診断された医師の話
生きるために足を切断することにした→こんな病気があるのか!10歳には衝撃だった骨肉腫
足を切断したはずなのに無情にも肺に転移した癌、お医者さんなのでレントゲン写真を見て自分で自分の死期がわかってしまう辛さ→1980年代はまだ癌告知は一般的ではなかった
足切断の前日、両親が切り落とされる足を丁寧に洗ってくれた→淡々と書いているけどすごい記述と思った
自身がもうすぐ死ぬと悟ったとき、どうしてももう一人こどもが欲しいと思った、母一人子一人にしてはいけないと、祈るような気持ちでこどもを望んだのです、、、10歳にはよくわからない初めての感覚
癌告知を受けた日、何故か世界がとても美しく見えた、癌じゃないときは見過ごしてきた景色、空、信号機、駅前の店、そんな風景がとても美しいと感動したと、この世界にもっといたいと思った→生きたい!って表現ではなく。この美しい世界を、もっと楽しみたい、堪能したい、という書き方、、
看護師になっている今を思うと人生の布石となった本(たぶんね)
『オーロラの下で』
↑私が読んだのはこれじゃない、狼が遠吠えしている表紙絵だった
作者は戸川幸夫さんと記憶
当時は犬を飼っていて犬が大好きだった私
血清を届けるために選抜された橇犬、その中に狼犬がいて、この犬の出生から遠い街に血清を運ぶ橇犬のリーダーになるまでの物語
谷底に落ちていく橇犬の悲劇、醜い人間の争いに巻き込まれる犬たち、自然に立ち向かうのではなく、共生していくほうがいいとこの本から学ぶ、傲慢な人間は必ずしっぺ返しを食らうのだ🐕🦺🦮
『荒野に猫は生き抜いて』
今度は猫目線!人間に捨てられるところから始まる
人間をまだ信じていた頃は人家のキッチンに、入ろうとして水をかけられ、びっくりして逃げ出す
人間が嫌いになる(たぶん)
一人で生きていく決意をする(たぶん)
ただ生きていく、それだけ!
子猫を産む、その子猫を山火事で亡くす、子猫の死骸に寄り添う、数日後おもむろに立ち上がり、荒野に向かって歩き出す
最後は交通事故
病院に運ばれたが、安楽死処置を受ける
ただただ生きていく
一生懸命生きていく、死ぬまで
そこには絶望も希望もない、死ぬまで生きていく、何が起こっても
野生動物の強さと人間の身勝手さを思い知る、捨てられてはじまり、苦しみを終わらせる安楽死という名目で薬殺された猫生
そういえば自殺する動物っていないって思った
人間も本来はこの猫のような存在かもしれない
『家出 12歳の夏』
12歳はすでに大人の事情を知ってしまっていた、お母さんが出ていったのは何故?とお父さんには聞いてはいけない、バーバラという新しいお母さんには馴染めない、益々お母さんの話はしてはいけない、弟が生まれて感じる疎外感、口蓋破裂で生まれた子犬、この犬は育たないので殺される運命→12歳でその役目を担う
荒野で一人で暮らす元教師という偏屈なお婆さんとの出会い、タイムスリップしたような古き良き時代の暮らし、、、
大人と子どもの中間時代。大人になりたいような、こどもでいたいような。こども扱いされると怒り、大人扱いされて戸惑う主人公に自分を重ねていたのかも?
『学研のひみつシリーズ』
これはまじめな漫画
漫画はこどもに良くないとされていたのだが、このシリーズだけは図書館にあって休み時間に読んでいた
世の中のありとあらゆるものの歴史や成り立ちや時代背景が漫画となっている良著(うちの子どもたちにも買ってあげたらよかったな~)
『犬のひみつ』だけは面白くて個人購入した思い出
