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食中毒細菌と聞いて、カンピロバクターを真っ先に思い浮かべる人って少ないと思います。O157とかサルモネラって名前のほうが馴染みある人のほうが多いんじゃないですかね。
でも日本で起きている食中毒の原因菌として、群を抜いて多いのはカンピロバクターなんです。ウィルスまで含めるならノロウィルスと双璧です。日本で起きている食中毒は99%くらいカンピロバクターとノロウィルスが原因です(報告のある範囲内で)。
でもノロウィルスと比べてもやっぱりカンピロバクターってあんまり有名じゃないですよね。たぶん重症化しにくいのと発症まで3日前後かかるのが理由だと思います。重症化することもあるんですけどね。ギランバレー症候群などに。あとは何か闇の圧力でもあるのかもしれませんな。カンピロバクターについては情報を伏せておけという。
カンピロバクター由来の食中毒として、原因となる食品は鶏肉です。特に生肉。現在日本では牛や豚の生食については意識がとても厳しいですが、鶏肉の生食についてはからっきしです。トリわさとかレバ刺しとかそこら中の鶏料理屋さんで出している。でも例えば食べて3日後に下痢になったとしても、3日前に食べたトリわさを疑う人ってあまりいませんよね。今朝何を食べたかとか、昨夜の食事を疑うくらい。
しかも、カンピロバクターは実は生命力の弱い菌なので生体内から出たらどんどん弱っていきます。逆に言うと、新鮮なお肉の中では元気満々。一般的なイメージだと新鮮な食品ほど安全な気がしますよね。逆なんです。
なのでたまに「ウチのトリわさは朝絞めたての鶏肉だから新鮮で安全だよ」なんていうお店もありますが、ぜんぜん逆で、ちょっと勘弁してくださいって話です。
まあ、「朝絞めたての鶏肉だけどカンピロ対策はばっちだから」とまで言う鶏料理さんなら大丈夫かもしれませんけれど。
てなことで、知っている人は知っている、ような話でした。これからの季節、カンピロちゃんの大好きな高温多湿がやってくるので気をつけましょう。

