現代の知的生産界の雄、倉下忠憲氏の著作「『やること地獄』を終わらせるタスク管理『超』入門」を(だいぶ前、3/20でした…)読み終えたので書評レビューします。

 

個人的には、この書籍の前と後で「タスク管理」界隈が変わるのではないかと思っています。

 

それぐらい、この書籍のインパクトは大きいと思います。

じわじわ来るタイプ。

 

どこにインパクトがあるのか

 

初読の際から「後半は素晴らしかったな〜」という感想を持って読んでいました。

で、今回、レビューを書こうと、あらためて第8章、第9章を読み直しました。

「素晴らしい」どころの騒ぎではありませんでした。

 

第8章では「タスクを管理するにも、実行するにも失敗することはあるよ」と多くの方がぶち当たるであろう失敗事例を、

優しく(?)例示しています。

 

出色なのは、最終章の第9章です。

 

書籍冒頭から言及している

人間は、バイアスに満ち溢れ、環境の影響を受けてしまう、不完全で不合理な生き物なのです。(48ページ)

という言葉がここに来て、がっつり回収されます。

 

・タスク管理をすれば、人生全てがうまくいくのか。

・そもそも「やるべきこと」と認識した自分の判断は正しいのか。

 

ということを著者はあらためて問い直します。

結論は「推して知るべし」なのですが(というか、そこに言及してしまうとネタバレになってしまうので、ぜひ読んでみてください(*^_^*))

 

この結論に言及している書籍は、私が知る限り、今までの「タスク管理」界隈でありませんでした(あったら、その本の著者の方、本当にすみませんm(_ _)m)

 

そして、ビジネス書(というよりは自己啓発書の類)が宿命的に持つ「○すれば△になる」という公式の胡散臭さを喝破し、

だからこそ、舵を取るのです。(224ページ)

と、最後まで読み進めた人に促します。

 

9章全体の文章は、最終章だからという意味以上に、他の章とは違った熱量があります。

 

「タスク管理バカ」を標榜し、タスク管理ツール「たすくま」を4年超使っている私ですが、それ故に「これ(タスク管理)だけでは、いけない気がする」とずっとモヤモヤしていた部分がありました。

そのモヤモヤに対し、大きな示唆を与えてくれた一冊でした。

 

仕事、プライベートいずれかで「タスク管理」という言葉に触れたことがある全ての方におすすめします。

 

追伸

余談ですが、タイトルの「『やること地獄』を終わらせるタスク管理『超』入門」は

「やること地獄を解決する」ではなく「やること地獄を終わらせる」となっているところがポイントです。

著者はPodcastのインタビューで「トリック」という表現を使っていましたが、読み返してみると

「なるほどな〜」と思える記述があります。

ぜひ、その点も楽しみながら、読んでやること地獄を「終わらせて」いただけたらと思います(*^_^*)

(海外在住の方が購入を希望していたので、出版社さま、「紙オンリー」の方針を再考いただけると最高です)

最後にだじゃれで台無し…