「ヘンディー」ことツイ・ヘンドリック選手 | eAMATRAVELのブログ

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モータースポーツを中心とした、スポーツ観戦、観覧ツアーを実施するイーマトラベルの旅ブログです!
スポーツをテーマにプロのライターが書くコラムも掲載します!

皆様、こんにちは。

今回は久々のラグビーのブログです。
世界最高峰のラグビーリーグ「スーパーラグビー」は各地で熱い試合が繰り広げられていますが、我が日本代表、サンウルブズは一勝の壁に苦戦中です。。。。
非常に惜しい試合が多いので何とか次の試合では勝利を期待したいですね。

スーパーラグビーを追いかけている弊社イーマトラベルは、5月20日~23日でオーストラリアのブリスベンで行われるサンウルブズ対レッズの観戦ツアーへの参加者を募集中です。
ツアー詳細はコチラ

この試合は日本代表は勿論ですが、レッズには五郎丸選手、ツイ・ヘンドリック選手の出場が期待されます。特にツイ選手は出場が大いに期待されており、本ツアーでは、ツイ選手との食事会を予定しています!! 残り枠数わずかですので、是非お早めにお申し込み下さい。

そんなツイ選手ですが、帝京大学から日本でプレーし、先のワールドカップイングランド大会でも日本代表として貢献されました。
しかし、ツイ選手の素晴らしい人柄はあまり一般的には知られていないのではないでしょうか?

今回、ツイ選手にインタビュー経験のあるスポーツライターの向 風見也(むかい ふみや)氏にツイ選手に関するコラムを執筆頂きました。
是非、ご一読下さい!!


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五郎丸歩が泣いた日を、覚えているだろうか。

2015年10月11日、グロスターはキングスホルムスタジアム。
4年に1度おこなわれるワールドカップのイングランド大会は予選プールB最終戦を迎え、日本代表はアメリカ代表に28-18で勝利していた。

しかし、目標だった準々決勝進出の可能性は戦前に絶たれていた。
3つ目となる最後の白星を挙げた五郎丸は、8強入りを逃した悔しさで涙を流したのだ。
初戦で南アフリカ代表を破ったことで「時の人」となった花形選手の涙は、以後、大きく報じられることとなる。


惜別の思いもあってか。
あの日は、五郎丸以外にも目を赤くするメンバーもいた。

キャプテンのリーチ マイケルを中心とした円陣が解け、芝の隅で集合写真を撮影する頃には、感情は最高潮に達しただろう。

一斉にフラッシュが焚かれるなか、全員で歌い出した。

ジャパニーズ・ソルジャー

毎日疲れた

Red and white jersey

Play for our country

Aya ya ya

Aya ya ya ya

Aya ya ya

Aya ya ya ya

ハードワークしました

Play for each other

Pride in our jersey

Play for our country

Aya ya ya

Aya ya ya ya

Aya ya ya

Aya ya ya ya



ボブ・マーリーの『バッファロー・ソルジャー』の替え歌である。
春先から1日3部練習は当たり前の猛鍛錬を積んできた集団は、士気を高めるチームソングを作っていた。

大会を目前に控えた8月のこと。ニュージーランドでプレーする田中史朗や海外出身選手が、ホテルで杯を酌み交わすなかで「歌が必要だ」と盛り上がった。
その輪の1人が口ずさんだフレーズがベースとなり、歌詞が練られた。

その1人とは、当時来日7年目のツイ ヘンドリック。
国籍を取った日本の代表チームには高い帰属意識を持っていて、歌の話に乗ったのもチーム愛があったからだ。




まだヘンドリック・ツイと名乗っていたニュージーランド人が東京郊外の日野市百草園へ移り住んだのは、2007年の春のことである。
新興校のひとつだった帝京大学ラグビー部の助っ人留学生として、不慣れな学生寮暮らしを始めた。

オフの折はシャイにほほ笑む通称「ヘンディー」だが、グラウンドに立てば鬼の形相となる。
球を持って豪快に駆け抜けるランナーとして、1年時からレギュラーとなった。

極東の大学ラグビー界では、洗礼を浴びることも少なくなかった。
周りの証言によれば、伝統校の学生たちに足を噛まれることもよくあったという。

紳士淑女であれば、まさか、そんなことはあるまいと思われるだろう。
もしそれが真実だったとしても、当該選手はレフリーに気づかれないよう歯を立てていたはずだ。

だから、その場で「ラフプレー」と判定されたのは、相手のグレーゾーンの行為に逆上したツイの方だった。
言葉の壁もあって、実相も伝えられない。
かえって心を乱し、実力を出し切れぬ午後もあった。

それでも仲間内では、決してはぐれ者にはならなかった。

選手個々の気質をじっくりと観察する岩出雅之監督のもと、定期的に母国でリフレッシュもできた。大らかに育てられたことで、自分と似た境遇の後輩には自然と優しくできた。
1学年下のティモシー・ボンドには、ライバルのいかなる行為にも腹を立てないよう説いていたようだ。

 大学3、4年時、大学選手権を続けて制覇する。
「何もないところから自分たちの力でチャンピオンになれた。友情も生まれた」。
卒業後は日本のパナソニック、サントリーを渡り歩くなか、いまだに連覇を止めない母校のグラウンドへしばし激励に訪れている。

あの時の日本代表で現在進行形のチームスピリッツを覗かせた「ヘンディー」は、過去に燃やしたチームスピリッツも消さずにいる。



2015年からは、新たな挑戦を楽しんでいる。
国内のトップリーグや日本代表と並行し、オーストラリアのクイーンズランド・レッズでも活動。
世界最高クラスのスーパーラグビーでプレーしているのだ。

身長189センチ、体重107キロの28歳。
1年目の昨季は、シーズン終盤にデビューして自慢の突破力をアピールした。
契約延長を勝ち取って臨んだ2016年は、開幕からレギュラーの座を確保している。
場面によっては、攻撃の初っ端の切り込み隊長を担う。
信頼の証だ。

レッズには話題の五郎丸も新加入した。
「彼の通訳をするため、日本語をもっと勉強しないと」と英語で話したツイは、3カ国目の滞在先でも確かな帰属意識を抱いていよう。
イングランド大会で成功した直後、複数の取材機会でこんな思いを明かしていた。

「イングランドでは、選手たちが主体的にやっていく意識が高まっていました。選手がチームをリードして、選手が高い基準を持っていた。個人としてもベースを上げて、チームを引っ張れるようになりたいです」

「ワールドカップ…。一生、忘れることができません。これからは、周りの選手のモチベーションを上げるようなプレーをしていきたい」

 5月21日、ブリスベンのサンコープスタジアムでスーパーラグビーの第13節に臨む。
相手は日本のサンウルブズだ。

かねて「五郎丸対ジャパン勢の戦い」として注目されるが、ツイにとっても特別な再開の場となろう。
帝京大学の先輩でもある堀江翔太らイングランドに行った日本代表勢に加え、噛みつきへの対処を伝えたボンドもサンウルンブズの一員だからだ。

もっとも本人は、そんな枠組みとは無関係に暴れるだろう。
百草園と大英帝国で日本列島のファンに存在感をアピールした「ヘンディー」は、グラウンドに立てば鬼の形相となる。


向 風見也(むかい ふみや)

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年よりスポーツライターとなり、主にラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「スポーツナビ」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会も行う。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)。共著に『日本ラグビー凱歌の先へ』(双葉社)ほか多数。
twitter:twitter:@rugbywriter_f
facebook:https://www.facebook.com/fumiya.mukai
Yahoo!個人ニュース『ラグビーライターのしごと。』:http://bylines.news.yahoo.co.jp/mukaifumiya/

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如何でしたでしょうか?

ツイ選手の熱いスピリッツ、日本への思い、人柄が非常に解りますね。

イーマトラベルのツアーで是非ツイ選手とお会いし、素晴らしい人柄に接してください!

ツアー参加可能人数はあとわずかです!!


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