彼女とはいつもの待ち合わせ場所(仕事後送って帰る際にいつも約束するコンビニ)で合流し、念のためあまり他人に見られぬよう素早く助手席に乗せて車を発進させた。
その日は朝からほとんど会話を交わすこともなく、送って帰ることも全てメールで伝えていたために車の中での会話はなんだか久しぶりのような気がした。
「ほんと、大丈夫なの??まだ顔色悪いぞ?」
「はい・・・。なんとか大丈夫みたいです。ご心配をかけました。」
「うん。すごい心配した。」
「ごめんなさい。でも、今日はお家に帰らなくて大丈夫なんですか?」
「大丈夫もなにも、そんな状態の君を放っておけないよ。今日は俺のことなんか気にしないでほしい。それより、体調崩したのは今日が暑かったからっていう理由だけじゃないんじゃないのか?」
「う~ん・・・」
「もしかして・・・俺が原因じゃないのか?」
「う~ん・・・。まったくそうじゃないわけじゃないですけど・・・。今日は異常に部屋が蒸し暑くて朝から体調が悪かったんです。」
私はハンドルを握る左手を離し、運転を続けながらそっと彼女の手をとった。彼女もそれを待っていたかのように私の手を強く握り返してきた。その際、ふと横目で彼女の表情を見ると、やはり、というか案の定、彼女は明らかに無理をしているような気がした。彼女は俺を気遣っている・・・
「確かに今日は暑かったけど・・・。でも、顔見ればわかるよ。確実に俺のせいなんだよな。しばらく接触できなかったもんな。職場でも。」
私は彼女にそう伝えた。
しかし、今度は彼女は否定も肯定もしなかった。
道中、彼女は運転している私の左腕にまるでしがみつくかのように身を寄せていた。いつにないほどの強い力で。それが今迄の彼女の寂しさを顕著に示しているようだった。そして時折うつむいて涙は見せぬがすすり泣いているような気配さえした。
やはりただ暑いだけで倒れたのではない・・・。ろくに会うことも、メールを交わすことも、身を寄せ合うこともできない寂しさは、彼女の正常な思考さえも打撃を与え、体調にも影響を及ぼしたのだ。
私はしばらく何も話さなかった。いや、話せなかった。自分が身を置く家族のために時間を割かれることで彼女と共に過ごす時間を設けることができないという理由を彼女に話そうと一瞬思った。しかし、それはあまりにも言い訳がましく、既婚男の身勝手極まりない卑怯な理由にすぎないのだ。それを伝えることは今の彼女にとって酷なことだった。ただ、運転している私の左腕に身を寄せる彼女に対して伝えた言葉は「すまなかった」の一言だけだった。
彼女に自宅近くまで車が近づくにつれ、彼女は除々に元気を取り戻しつつあった。顔色も車に乗せた時と比べて明らかに赤みを帯びた表情に戻っていた。
「アイスが食べたいです!」
多少元気を取り戻した彼女は言った。私は彼女の明るい声に安堵し、快くその要望に応えてコンビニに車を停め、二つのアイスを購入して車に戻った。そして例によって近くのスーパーの屋上駐車場に車を停めてアイスを食べることにした。
外はまだ夏の日が残り、周囲を明るく照らしていた。
私達は車の中でお互いのアイスを交互に食べあい、火照った体が幾分冷却された。久しぶりに過ごす二人きりの一時。他愛もない会話を進めていくうちに、いつしか彼女はすっかり元気を取り戻したようで、今日倒れたことがまるで嘘のような、いつもの明るい彼女の笑い声が車の中で響いた。
「今度、いつかどこかでおいしいスイーツを食べに行きたいです!」
珍しく彼女の方から具体的な要望が出た。
「そうだなあ。なんとか時間をつくって行ってみるかあ。じゃあ、どこかいい店あるの?」
「そうですねえ。雑誌があるので今度行くまでに私が下調べしておきます!その時を首を長くして待ってるです!」
「よっしゃ。そうだなあ。よく考えてみれば時間つくるのもそんなに難しくないかもな。うん、じゃあ、今度一緒に昼から有給とって早退してみるってのはどう?」
「それは名案ですね!是非そうしましょう!」
さっそく私達は次回の計画をその場で練り、結局一週間後(8月中旬)に決行することにした。
次に会う段取りを決めた二人にはすでに当初のような重苦しい雰囲気は皆無だった。そして時間を忘れて再び他愛もない会話をする。気付けば外は薄暗くなっていた。そしてその内、いつしか車の中で手を取り合っていた二人はお互いの座席を倒し、周囲を気にしながら熱い抱擁をし合うようになった。久々に交わすお互いの唇。最初は触れ合う程度のキスが、除々に舌を絡ませ合うほどの激しいものに変わっていった。何度も何度も唇を交わしても物足りない気がした。そして・・・。私のいつもの悪い癖が始まる。私の唇が彼女の首筋に触れると彼女の息遣いが荒くなった。私は彼女の洋服の上から胸元に顔をうずめる。すでに右手は彼女のズボンの上で下半身をまさぐっていた。私は胸元にキスをしながら彼女のズボンのジッパーを下ろし、無造作にその中へ手を忍ばせた。
「駄目・・・だよ・・・」
そんな彼女の言葉を聞こえない振りをして私は行為を進めた。案の定、彼女の下半身は濡れていて、私はそこに指を滑り込ませて愛撫を始めた。彼女は特に嫌がる様子もなく、それどころか艶かしい声を静かに発していた。私はそれに発情してより激しく指を動かした。
どれくらい時間がたっただろうか。彼女の息遣いはまだ荒かったが、私は激しく動かしていた手を止めた。いつもなら、その行為は更にエスカレートしていたはずなのに。いつもと少し違う私を見て彼女は少し怪訝な表情を見せたが、私は彼女のズボンから手を離し、彼女にキスをした。
「もう・・・帰らなきゃ・・・ですね?」
私はそれを否定しなかった。
「うん・・・ごめん。おれ、このまま止まらなくなりそうだから・・・」
しかし、本当の理由はそれだけではなかったのだ。
私はその理由については彼女に探られないように手を引き、自らの手で彼女のズボンのジッパーを元に戻した。そしてしばらくお互い呼吸を整えた後、帰る準備を整えた。
周囲はすっかり暗くなっていた。私は停めていた車を発進させて、数分後に彼女の自宅近くで車を停めた。
「もう、大丈夫か?」
「はい!すっかり元気になりました!来週、楽しみにしてますね?」
彼女はそう言いながらいつものように私の腕にそっと触れながら笑顔で車を降りた。
2ヶ月冬眠しておりました。
目の廻るような忙しさの中、過去のことを回想し、そのときの心境に浸りながら綴ることに一時期恐怖を覚えるようになっていました。正直自分から逃げていました。
いままでご覧になっていただいた方、応援していただいていた方々、まことに申し訳ありませんでした。もう、今になってはこの記事ですら読んでいただけないかもしれませんが、どうかお許しください。そしてご心配をおかけいたしました。
正直、これから定期的に更新できるかどうかは定かではありません。しかし、なんとか自分の経験した事実を残していくために、少しずつではありますが前に進んでいこうと思います。
ご無礼とは思いますが、またお越しいただけでば幸いです。
目の廻るような忙しさの中、過去のことを回想し、そのときの心境に浸りながら綴ることに一時期恐怖を覚えるようになっていました。正直自分から逃げていました。
いままでご覧になっていただいた方、応援していただいていた方々、まことに申し訳ありませんでした。もう、今になってはこの記事ですら読んでいただけないかもしれませんが、どうかお許しください。そしてご心配をおかけいたしました。
正直、これから定期的に更新できるかどうかは定かではありません。しかし、なんとか自分の経験した事実を残していくために、少しずつではありますが前に進んでいこうと思います。
ご無礼とは思いますが、またお越しいただけでば幸いです。

毎度新たな記事をUPできないヘタレ管理人のeaglestarでございます。
ここ最近、娘のインフルエンザや私の風邪、年度始めの多忙、それに加えて身内の不幸など、自由な時間がなかなかとれない状況が相変わらず続いております。こんなこと書いてる暇があったら更新しろ!なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんがご容赦ください。なにしろ毎回本題の記事の量が多く、作成に数時間を要しますので相当時間の余裕のある時しか続きが書けませんので・・・
しかしながら、本日はどうしても書きたいことがありましたので手短ではありますが述べさせていただきます。独り言のようなもんです。
季節は春です。桜がいっぱい咲いてますねえ。思えば丁度一年前です。私が関東に数ヶ月もの出張に行ったのは。ついつい思い出します。その時のこと。桜が咲いていたこと。春の香りがすること(芽吹きの匂いってやつですかね。)。昼暖かく晩寒いこと。テレビなんかで桜に関する歌が流れること。そして彼女とのメールや電話、東京で出会ったこと。思い出せば微笑ましい気分になりますが、それも一瞬のこと。すぐに現実に返ってしまって胸が締め付けられるような気になります。今となっては昨年の出来事がまるで夢の出来事のように感じられてしまいます。本当に現実にあったことなんですけどね。時の流れってのは常に皆に平等なんですが時に無情です。虚しいなあ、なんて思ったりします。
春は好きです。四季の中で一番好きです。今迄生きてた中で、恋が始まるのも大抵この時期でした。
皆さんはどうですか?春は好きですか?恋をするのはいつ頃が多いですか?
私はもう新たな恋なんてすることはないと思いますが(多分・・・)、皆様にとって今年の春が心躍るような思い出深きものになるよう願って止みません。
以上、独り言でした。
近いうちに更新しますのでまたお立ち寄りくださいませ。