魔弾 (新潮文庫)/新潮社
¥926
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2015.2.9読了。

スティーブン・ハンター デビュー作。

第二次世界大戦末期、武装親衛隊中佐が主人公。

収容所から逃げ出したユダヤ人と米軍情報部の思惑が交錯する。

主人公の中佐が、新型銃でいったい何を狙撃するのかが最後までわからない。

ドイツ南部とスイスの地理がわかると面白さ倍増。

作中のユダヤ人に対する表現、シオニズム表現が長く少し飽きる。

デビュー作ならではの荒削り感あり。

ハバナの男たち 上 扶桑社ミステリー ハ 19-12/扶桑社
¥905
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2015.2.5読了。

極大射程のスティーブン・ハンターの作。

本作はボブ・リー・スワガーではなく、父のアール・スワガーの作品。

スナイプは作品の中であまり出てこないが、上下巻とも面白く読めた。

米国の植民地化となっている1950年代前半のキューバが舞台。カストロ暗殺目的のスワガー+CIAと、カストロを守るソ連のスパイの絡みが面白い。
なぜ2人のトップは自死を選んだのか/日経BP社
¥1,620
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2015.1.13読了。

相次ぐJR北海道の事故には組合問題、赤字体質、上場の諦めなどのファクターがあった。

組合は組合間での権力闘争にあけくれ、組合員を守ることを乗客の安全より優先。ここに乗客不在の論理。

国鉄からJRになった際、赤字補填として基金が作られ運用益でカバーすることとなったが(約500億円/年)バブル崩壊により、250億円程度しか補填できず、慢性的な赤字体質になっていった。

当時、天皇とまで言われた幹部が新型車両に力を入れ、保線に興味を示さなかったのでますます保線がなおざりにされていった。

上場が無理となると本業より副業で収益を上げる体質に会社が変わり、目先の収益を優先、ますます安全性が考えられなくなっていった。

今後、JR北海道が信頼を取り戻すには並々ならぬ努力が必要になるだろう。
逆説の日本史 21 幕末年代史編4 高杉晋作と維新回天の謎/小学館
¥1,728
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2015.1.24読了。

とうとう、幕末最後の年になった。

大河ドラマで「龍馬伝」を観て、子母澤寛の「勝海舟」を読むこと2度。幕末の歴史観と勝海舟の器の大きさと先見性を改めて認識。

ifがあるとすれば、坂本龍馬がその後も生きていればどうなっていたのか?

本作は今後明治に入っていくが、時代が近づくにつれ本作の魅力も薄まっていく。

だから井沢元彦は二匹目のどじょうで「逆説の世界史」を出したのであろう。
君に友だちはいらない/講談社
¥1,836
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2015.1.11読了。

現在の日本は人材もコモディティ化してきている。
コモディティ化から逃れることは「仲間」を作ることだ。
本当に必要なのは機能する武器としての「チーム」を作ること。

七人の侍、指輪物語などを例にして仲間の構成を解説、パラダイムシフト、社会の変革は世代交代によって起こる。

■良いチームとは
1.少人数であること
2.メンバーが互いに補完的なスキルを有すること
3.共通の目的とその達成に責任を持つこと
4.問題解決のためのアプローチ方法を共有していること
5.メンバーの相互責任があること


10月13日読了

レッドゾーン(上) (講談社文庫)/真山 仁
¥760
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土曜ドラマで有名になった「ハゲタカ」シリーズの第3弾。
土曜ドラマでは「ハゲタカ」「バイアウト(現ハゲタカ2)」が原作になっているが、映画版のハゲタカは本編が原作になっている。

本作は文句無く面白く、上下間に分かれていても難なく読むことができ、読み終わってから映画を見たが映画は2時間という枠に納めなければならないためストーリーに多少の無理がある。

この後、シリーズが続くかどうかはわからないが次回作も期待せずにはいられない。


バブルの興亡 日本は破滅の未来を変えられるのか (講談社BIZ)/徳川 家広
¥1,680
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10月3日読了

9月に受講した講師の話で本書を紹介していたため、読んでみた。
著者の徳川 家広氏は徳川家19代の当主だそうだ。世が世なら19代将軍になったであろう方。

明治維新が15代、この平成の世が19代。
明治維新から現在までで4代しかたっていないことにびっくり。

寿命の関係もあるだろうけど、江戸時代って長かったんだなぁ。

ここまでは本書の内容には全く関係ない。

近代から現代までに発生した4つのバブルを検証し、バブルの発生原因とその崩壊までのプロセス、バブル後の反動などをケースごとに纏めている。

本書ではバブルは「ある社会において、資産の価値が著しく過大評価されている状態」と明確に定義している。


ある期待上昇要因

その時に外発的な危機に対する過度な金融緩和

バブル発生

インフレの兆候

金融引き締め(金利上昇)+期待の変転する事件

バブル崩壊

不況

このようなプロセスをいずれのバブルもたどっている。

本書では近未来の日本経済も予見しているが、本書が描かれたのが2009年で政権交代間もないころということもあり、衆参ねじれ国会が民主党政権で解消されたときである。

翌年の参議院選挙で民主党が破れまたねじれ国会になり、3月の震災が発生し本書の想定と日本経済は大きく変動しているが、今後の世界経済、日本経済を占う意味でも興味深く読むことができた。

経済学の本はほとんど読んだことがなかったが、この本は経済素人にも経済に興味を持たせ、わかりやすくしてくれる書だと思う。

無縁社会/NHK「無縁社会プロジェクト」取材班
¥1,400
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3月30日読了


涙が出た。

外で読んでいたので、零れ落ちるのはこらえたが涙が出た。


この本を読んで、無縁社会はすぐ身近にあることを感じ、人事ではない気がした。


「行旅死亡人」


官報に記載される、身元のわからない死亡者。取材班は人の一生が終わったとき「行旅死亡人」として官報にわずか数行記載されるだけの「一人の人間」の足取りを追う。


地元で事業に失敗し、離婚し、東京に一人出てて来て働き、定年になり、仕事の仲間とも疎遠になり、孤独に死んでいく。


生涯、独身で仕事に打ち込み、引退後は夫も子供もいなく、しかしある程度の蓄えがあるのでひとりで生活している。


銀行員としてバリバリ働いていたが、妻と離婚し、退職後は会社関係以外でこれといった友人もいないので独りぼっちの生活になってしまった。


等々、私のような現役世代でも容易に想定できるシーンが相次ぐ。


涙したのは最後の孤独死のケース。


是非、若い世代に読んでほしい一冊。


仕事だけが人生じゃないんだなぁ~