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マセラティ クーペ F1。ガソリンスタンドで給油した後、エンジンがかからなくなってしまった、という事で積載車で引取り。現地で確認すると、キーをスタート位置にしても、スタータモータが回らない。また、ドアを開けたりキーをオンにしてもF1 ポンプが作動しない。このまま工場へ搬送する。

 

フィアットやアルファロメオのデュアロジック、セレスピードシステムは、エンジンスタート時にクラッチを切るのだが、ギアがニュートラルになっていればスタータモータは作動する。しかしこのF1 システムは、ギアがニュートラルになっていても、クラッチが切れていないとスタータモータは作動しない。よって、F1 ポンプが作動せず、油圧が確保できないとエンジンはかからない。F1 ポンプを点検すると、電源がきていなかった。

 

テスタで診断すると、P1730 ポンプリレー、P1772 オポジットギアエンゲージメントのフォルトが入っていた。オポジット~は油圧がないため入ったと思われる。

 

ヒューズを点検すると、溶断していた。

 

ひとまず新しいヒューズを入れるとF1 ポンプは作動し、エンジンはかかるようになった。この時ポンプの作動電流を測定すると約20A。ポンプを外し、分解してみるとシール部よりオイルが漏れ、モータのブラシが少し湿っていた。

 

F1ポンプを交換。作動テストをしていると、今度はポンプが作動したまま、止まらなくなってしまった。ポンプリレーを外し、内部を点検。接点が荒れて溶接したようになり、コイル電流が切れても接点が離れなくなってしまっていた。フィアットで言うところの「ポンプリレースタック」であった。

 

F1ポンプ、ヒューズ、リレーを交換。症状が解消されたことを確認して、修理完了です。

 

 

フィアット パンダ(319) 4×4。アクセルを強めに踏んで加速すると、シフトレバーなどの振動が激しいとの事での入庫。

 

ギア位置は関係なく、空ぶかしでも振動を感じる。またクラッチペダルを踏んだ時にも違和感がある。ということで、いきなりだがトランスミッションを取外す。原因は、デュアルマスフライホイルのベアリング破損によるセンタずれ。

 

当然クラッチカバーも偏芯しているので、レリーズベアリングガイド(テングの鼻)を削ってしまう。

 

ガイドはトランスミッションケース一体となっているのだが、4WDのため、部品構成としてデファレンシャルギア、トランスファ アッセンブリとなる。

 

トランスミッション内部部品を移植。

 

フライホイル、クラッチセットも交換。組付け後、試運転すると、インタロック用のシフトノブのプルレバーを引き上げなくても、リバースギアに入ってしまう。点検すると、プルレバーの一部が削れて無くなっていた。

 

お客様によると、振動が出ている状態で、高速道路もかなり走った、との事。高速走行なら当然ギアは5、6速だろうから、振動でシフトレバーベースと干渉して削れてしまったのだろうか?プルレバーも交換。

 

全てを組付け、症状が解消されたことを確認して、修理完了です。

 

 

ランチア イプシロン(846)ツインエア。LLC (冷却水)が減る、との事での入庫。

 

車をリフトで上げて点検すると、エンジンのフロントカバーとシリンダブロックの合わせ目より漏れが確認できた。

 

もう少し、見やすい角度から。

 

フロントカバーのシーリング不良(液体ガスケット)なので、シールをやり直すためにカバーを外す。矢印部分が今回漏れていた所。

 

古いシーリングを取除き、各部を清掃。

 

今回、初の試みで、フロントカバーのシーリングを行うにあたってラジエータやコンデンサ、それらが取付けてあるメンバで構成される、フロントエンドモジュールを取外して作業しみた。

 

この作業はフロントエンドモジュールを取外さなくても可能だ。(イプシロンではないがフィアット500の作業。)

しかしツインエアのフロントカバーやオイルパンは液体ガスケットを使用しており、ただカバーのフチに塗ればいい、と言う訳ではなく、取付ける相手側の構造や形状を考慮して塗らないとオイル漏れ等の原因となる。また組付ける際にも注意が必要で、せまい空間での作業となり神経を使う。フロントエンドモジュールを取外してみると、まさに丸見え。(なので上記のような画像も撮れた。)少し手間はかかるが、作業を行う上での安心感がまるで違った。

 

すべてを組付け、LLC、オイル漏れがないことを確認して、修理完了です。