クライスラー イプシロン。エアコンが効かないとの事で入庫。

お客さまによると、以前からエアコンガスが漏れていたようで、他店にてガスを補充しながら使っていたのだが、今回はガスを入れたそばからシューシューと音を出して漏れてしまうという。点検の為にリフトで上げてアンダカバーを取外すと、なにかの破片が落ちてきた。

圧縮空気を使い、ガス経路に圧力をかけてみると、エアコンコンプレッサのあたりから音が聞こえる。

せまくてよく見えないのだが、手をかざしてみると、コンプレッサから漏れているのが確認できた。コンプレッサを外して点検すると、ケースが破損していた。

先程の破片はケースの一部であった。

コンプレッサは焼きついてロックしており、傾けてみたがオイルは数滴しか出てこなかった。エアコン経路を点検すると、エキスパンションバルブのOリングから漏れていたようで、蛍光剤の付着があった。

エキスパンションバルブに取りつくホース。ここのOリングから漏れていたようだ。

ここからガスと一緒にオイルも漏れ、オイルを補充せずにガスのみの補充をくり返したためにオイルがきれて、コンプレッサが焼きついたようである。コンプレッサが焼きついた時、鉄粉等も発生するので、本来ならエキスパンションバルブやレシーバドライヤ(この車はコンデンサ、ドライヤ一体式なので、コンデンサAssy)を交換したいのだが、お客さまの意向によりそのまま使用した。ただし外せる接続部は全て外し、入念にエアブロー清掃した。
コンデンサ部

エバポレータ部

コンプレッサはメーカのリコンディション品。

すべてのOリング、バルブコアを交換して、エアコンガスを真空充填。ガスリークテスターでガス漏れがないのを確認して、修理完了です。
破損したコンプレッサをばらしてみる。スクロール式コンプレッサで、スラストプレートがちぎれていた。

このちぎれたプレートが内部からケースを突破っていた。
