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イーグルオートのGiornaliero

マセラティ ギブリ(ギブリ 2)。スタータは作動するが、エンジンがかからないときがあるという。お客様が自分でスパークプラグを交換してみたが、直らないとのことで入庫。

 

あるあるで、車屋にもってくると症状がでなくなることがあるが、この車も症状がでない...。何度か試していると1度症状がでた。初爆はなく、この時フューエルインジェクタの作動音を聞いてみると、作動していないようだった。クランクセンサか?ただこの車は左右のバンクにそれぞれエンジンECUがあり、クランクセンサも2つある。2つ同時にだめになるだろうか...?クランキング時にバッテリの電圧が落ちてECUがダウンしているのか?ECUに診断テスタ、バッテリにサーキットテスタをつないで、再現を待った。

 

何日かトライしていると、症状が出始めた。症状が出ているときは、診断テスタとECUの通信が途切れてしまう。やはり左右バンクのECUがダウンしているようだ。バッテリ電圧はクランキング中に10Vは出ていたのでバッテリは問題なし。ただしこの車のバッテリはトランクルームにあり、室内にくるあいだで電圧降下を起こしているかもしれない。エンジンルーム内にあるECUリレーの87端子の電圧を点検した。

 

すると症状がでている時は87端子の電圧が0Vとなる。よく見るとリレーの85端子も0Vとなる。つまり、リレーのコイル電流が切れて、リレーがオフしていることになる。これではECUの電源が落ちてしまう。しかも左右バンク両方のリレーが切れることからイグニッションスイッチがあやしい。イグニッションスイッチを点検してみると、クランキング位置にキーを回すと +15 の電圧がきれた。イグニッションスイッチの不良である。

 

古い車なので、だめもとで問い合わせると、生産終了部品だが、イタリア本国メーカー在庫ありとの返答。イグニッションスイッチを交換して修理完了です。

 

 

 

 

フィアット 500 1.2 ラウンジ。自宅の駐車場でエンジンはかかるが、ギアが入らない、とのことで引取り。

 

現地でまずデュアロジックポンプの作動音を点検すると、良好。エンジンをかけずにギア操作をすると、"1"にも"R"にもギアが入る。ただエンジンをかけるとエンジンチェックエンジンランプが点灯して、ギアが入らない。デュアロジックの不具合ではないようだ。そのまま積載車に積込み工場へ搬送。

 

テスタで診断してみると、いくつかフォルトが入っていたが、今回のトラブルの原因は P1220-62 アクセルペダルセンサ であった。

 

フォルトを消去すると、ギアは入るようになった。このフォルトの内容は、2系統あるポテンションセンサの対比のズレなのでセンサ値を点検してみるが、ズレは見られなかった。

 

配線図をみると、途中に中継コネクタは使用しておらず、センサ~ECU までダイレクトのハーネスであった。コネクタ端子を点検するが異常なし。再現性は低いと思われるが、センサは接触式のポテンションセンサのため、お客様と相談し、念のためアクセルペダルセンサを交換した。

 

あとでセンサをばらしてみる。目に見えるような異常はみられなかった。

 

 

 

 

クライスラー イプシロン。ライトスイッチを操作しないのに、走行中にライトが消えたり、点いたりする、との事で入庫。

 

この車のヘッドライトは、ボディコンピュータが制御していて、ボディコンピュータから出た信号線がコンビネーションスイッチ(ライトスイッチ)経由でアースに落ちることでライトスイッチの位置(オフ、オン、オート)を認識している。お客さまの話では、最初は走っている時にライトが消えてしまう時があり、それに対するリコール(ボディコンピュータのリプログラミング)を行ってからは、ライトが消えるだけでなく点灯してしまうときがあるという。また夜間ライト点灯時、ライトスイッチがオートではないのに明るい交差点などで消えるときがあるとのこと。単純にライトスイッチの不良かと思ったのだが、制御もからんでいるのか?とにかく、症状を確認することにした。

 

サーキットテスタを用いて、コンビネーションスイッチ部で各ライトスイッチの位置での電圧を測定した。

ライトオン  約0V

ライトオフ  約0.1V

ライトオート 約0.2V

5Vの信号だと思っていたのに、やけに小さな電圧だなと思いオシロスコープで測定してみると納得。ボディコンピュータからの信号は約0.1msのパルス信号だった。

ライトオン

 

ライトオフ

 

ライトオート

 

ちなみにコネクタをオープンさせたときは約4.2Vの電圧だった。この時は、ライトスイッチの異常としてフォルトが入り、ヘッドライトは点灯状態となる。今回はフォルトは入っていなかったので、これとは違う。

 

不具合発生時にコンビネーションスイッチから出ている信号とボディコンピュータが認識している状態が同じなら、コンビネーションスイッチの不良、そうでない時はボディコンピュータの不良と考えられるので、サーキットテスタを接続して試運転を行った。暗い時にライトが消えるのは認識しやすいが、明るい時にライトが点灯するのは認識しにくいので暗い時を中心に試運転を行うが、なかなか症状がでない...。

 

何日か試運転を繰り返すと、サーキットテスタの測定値が変動する時があった。この時は0.173Vの表示。昼間だったのでヘッドライトスイッチはオフだったが、工場内に入るとライトが点灯した。

 

この時、ボディコンピュータはオートの認識。

 

ライトスイッチの接点不良により電圧値が変動、それによりスイッチの位置認識がずれている。閾値により判断しているようだが、断線ではないのでフォルトは入らない。結局、コンビネーションスイッチの不良であった。コンビネーションスイッチを交換して、修理完了です。