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アバルト 500C。エンジンをかけて20分位すると、突然エンストする、との事での入庫。

 

まずは症状を確認する。エンジンをかけ、走行しなくても20分程すると突然、エンジンが止まる。再始動は可能。ただし1度症状がでると、次のエンストは1~5分程で再発する。また、何度か再始動をくり返すと、エンジンがかからなくなる。その後数分放置すると、エンジンが再始動できる時もあるが、またエンストする。その後、数時間放置すると、また20分位はエンジンが作動する。

テスタでフォルトを確認すると、P0201,P0202,P0203,P0204 インジェクタ1~4シリンダ、P0141 キャタ前ラムダセンサヒータ、P0135 キャタ後ラムダセンサヒータ、P0645 エアコンコンプレッサリレー、P0243 ウェストゲートソレノイド、P0480 クーリングファンLo スピード、P0481 クーリングファンHi スピード、P0443 キャニスタソレノイド、P0033 ターボバイパスバルブ と12個のフォルトが入っていた。すべて過去故障で消去は可能だが、エンストすると、またこれら全てのフォルトが入る。

 

エンジンがかからない時に点検すると、クランキングしてもインジェクタは作動せず、点火プラグも火が出ていない状態だった。クランクセンサの不具合かと思い、テスタで点検するとクランキング中に300~400rpm を表示したのでOKとした。また、多量のフォルトも気になる...。エンジンECU の可能性があるが、金額も安いものではなく、イモビライザの関係で他の車に流用もできないので、もう少し確証が欲しい。

 

ハーネス内でショート等の配線トラブルをおこしているのか?ただ、エンジンECU のコネクタは2つ(AコネクタとBコネクタ)で、AコネクタのハーネスとBコネクタのハーネスは違う経路をとっており、またフォルトに入るアクチュエータは2つのコネクタに分散しているので、可能性は低い。

何かのアクチュエータのサージ電圧でECU がダウンするのか?走行していないので、ターボ系は無視。エアコンも作動させておらず、クーリングファンが作動する水温までは達していない。冷間時は問題ないと考えると一番あやしいのはキャニスタソレノイド。念のためラムダセンサと、キャニスタソレノイドのコネクタを外してエンジンをかけたが、症状に変化は無かった。

熱の影響か?一晩おいてエンジンECU をヒートガンで暖めてみたが、20分程エンストする事はなく、やはり症状に変化はなかった。

 

エンジンが再始動できない時にクランキングしても、インジェクタが作動していなかったので、インジェクタやハーネスなどのアクチュエータ側に問題があるのかを点検するため、再始動できない状態にしてからテスタのアクティブテストでインジェクタを作動させてみた。すると1~4番シリンダ全てのインジェクタは作動した。アクチュエータ側は問題なさそうだ。インジェクタのアクティブテストを数回おこなっていると気づいたのだが、インジェクタを作動させると、なにか他のアクチュエータも作動しているような音が聞こえる。インジェクタの作動を止めるとその音も止まる。出所をさがすと、キャニスタソレノイドであった。フォルトに入っているアクチュエータはイグニッション電源が印加されていて、ECU によるマイナスコントロールだ。キャニスタソレノイドのアースがインジェクタのアースとショートしているのか?オシロスコープで点検してみると、インジェクタのアクティブテスト時の開弁時間は 0.1ms だったが、キャニスタソレノイドの作動時間は 10ms だった。それぞれ別々に駆動しているようで、ハーネスの可能性はなさそうだ。

 

その他のアクチュエータのアクティブテストをしていると、クーリングファンを作動させたときに Hi スピード、Lo スピード両方ともファンリレーがチャタリングする。通常はオンしたままとなるのだが...。オシロスコープで点検すると、0.4s 間隔でオン、オフをくり返していた。

 

その後、何度か試していると先ほどまで行っていたクーリングファンのHi スピードが、この機能はサポートされていません、といったメッセージがでて、作動させることができなくなった。

 

エンストする原因は他にあるかもしれないが、ここまでくるとエンジンECU が壊れているのは間違いない。エンジンECU を交換。

 

組付け後、試運転も含め2時間ほどエンジンをかけたままにしても、エンストすることはなくなった。またアクティブテストも全て正常に作動することを確認して、修理完了です。

アルファロメオ ジュリア スーパー 2.2 JTDM。エンジンチェックランプが点灯するということでの入庫。

 

テスタで診断すると、P24AE-00 PM(パティキュレートマター)センサのフォルトが入っていた。

 

パラメータを点検すると、PMセンサの温度(ヒータ温度)が1775℃と表示されている。またエンジンをかけてもスタンバイモードから切り換らない。

 

このセンサは、プローブとコントローラがセットになっているもので、コネクタは4P。配線はそれぞれ電源、アース、CAN HiとLoとなっている。配線の導通を点検するが問題はなかった。また、このコネクタを外してエンジンをかけると違うフォルトがはいった。

コントローラとプローブの接続は、同じ4P のコネクタだが、”外すな” の記載があり、コネクタロックも外し難い構造になっている。なんとかこのコネクタを外してエンジンをかけると、上記と同じフォルトが入った。プローブ部の不良だと思われる。PMセンサを交換。

 

センサ交換後、試運転をし、フォルトが入らない事を確認して修理完了です。交換後のパラメータ。

 

 

2代目のランチア イプシロン(843)。エアコンの効きが悪いとのことで入庫。

 

試運転してみると、そこそこ冷たい風が出てくる。ガスが少し足りないのかと思い、ガス圧を点検するためにゲージマニホールドをつなげようとアイドリング状態でおいておくと、エアコンコンプレッサが入ったり切れたりして、エンジンがハンチングし始めた。当然エアコンも効かなくなった。この車はオートエアコン搭載車で、コンプレッサの ON、OFF 要求はエアコンECUがするが、ON、OFF の制御はエンジンECUが行っている。テスタで診断してみるとエンジンECUが、OFF に制御していた。

 

エアコンECUはコンプレッサの ON 要求をしているので、違うとは思いながらエバポレータの温度センサを点検するが、やはり妥当な数値であった。他にコンプレッサを切る条件は、ガス圧が極端に低い(ガスが入っていない)か、極端に高い場合だが、ゲージマニホールドで見る限り実際のガス圧は妥当な数値で、この条件には当てはまらない。プレッシャセンサの不良か?この当時の車はプレッシャセンサの数値をテスタ(診断器)でモニタできないので、フロントバンパを外してサーキットテスタで信号電圧を点検するが、問題はなかった。

 

エンジンをかけてしばらくはエアコンも効いていたよな、と思いながらスロットルでエンジン回転を上げるとコンプレッサの ON

、OFF は出なくなった。もしかしたら...。コンプレッサスイッチを OFF にしてアイドリングでおいておくと、回転数が低く軽くハンチングをおこした。コンプレッサが ON、OFF するのでハンチングをおこしているのかと思っていたが、逆で、エンジン回転が低くなりすぎるのでコンプレッサを切っていた。スロットルボディを点検。

 

通常、電動スロットルは、故障した際にもエンジンがかかるようにイニシャルの位置でバタフライが少し開いた状態だが、カーボンによって隙間がほとんどない状態であった。

スロットルボデを清掃。

 

スロットルボディの自己学習後エンジンをかけると、アイドリングも安定してコンプレッサが切れることはなくなった。

念のためエアコンガスを回収、規定量を充填。エアコンが効く事を確認して、修理完了です。