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マセラティ クーペ。いつもではないが、リモコンキーでドアロックができない、との事での入庫。

 

お客様によると、頻度は割りと高めで、リモコンでドアロックができない時は、キーシリンダでロックをする。またロックだけではなく、車に乗る時にアンロックできない時もあるそうだ。

 

何度かリモコン操作をしていると、症状を確認できた。ただリモコン操作をしたときに、ハザードのアンサバックは作動していることから、電波は受信しているようである。

この車の集中ドアロックは、リモコン操作時は、アラームコントロールユニットが、キーシリンダやロックノブによる操作は、パワーウィンドコントロールユニットがドアロックリレーに指示を出す。症状が出ているときに、テスタでアラームCU、パワーウィンドCUそれぞれアクティブテストでドアロック信号を出すが、どちらも集中ドアロックは作動しない。ドアロックリレー部で信号電圧を測定してみると、どちらのCU の時も信号は出力していた。ドアロックリレーの不良である。

 

調べると、ドアロックリレーは生産終了となっていた。リレーをばらしてみると、2ヶ所ほど、ハンダクラックを確認できたので、修理。その後、再発しないことを確認して、修理完了です。

フィアット パンダⅡ(169)4×4。初めてのお客様で、取引先さまのご紹介で東京よりご来店。

 

お客様によると、この車の不具合は

① メータパネルが作動しない。指針は全て動かず、警告灯の類も点灯しない。

② ワイパが勝手に作動する。フロント、リア共に、5~6回動くと停止し、しばらくするとまた動きだす、をくり返す。またワイパの停止位置も最下端ではなく、中途半端なところで止まる。

③ 集中ロックでドアロックは作動するが、アンロックは作動しない。キーシリンダで操作した運転席のみアンロックで他のドアはロックしたまま。

④ ブレーキランプがハイマウントランプも含め、点灯しない。

⑤ ウィンカを出した時に、ヘッドライトが消える。

⑥ カーナビが作動しない。

⑦ エンジンがかからない時がある。スタータモータは作動する。

 

ワイパ、ドアロック、ブレーキランプ、ヘッドライト、エンジンがかからない、で関連しそうなのはボディコンピュータ。ただボディコンピュータは本国オーダとなり、時間もかかる。その事をお客様に伝えると、中古だがボディコンピュータ(イモビライザのからみがあるので、エンジンECU、イグニッションキー、キーシリンダも一緒に)を、交換したとの事。しかも2回も。どうやら交換したボディコンピュータが中古だったこともあり、症状が思うほど改善されなかったので、2個目の中古部品に交換したが、今度はパワーウィンドスイッチの上下動作が逆転したり、ヘッドライトが片側しか点灯しなかったりと、別の症状が出たので1個目のボディコンピュータに戻したそうである。

 

また、

⑧ ボディコンピュータ(エンジンECUも)交換した直後はいいのだが、半日ほど運転するとエンジンの吹けが悪くなり、力がなくなる。

と8つ目の課題も追加された。

 

まずは症状を確認。上記不具合の①~⑧のうち、⑤、⑦、⑧以外の症状は確認できた。

ひとまずテスタで各ECUを診断。ボディコンピュータは、シリアルラインのフォルトが、エンジンECUにはイグニッションキーの他、ブレーキスイッチ、クラッチスイッチ、ミスファイア等のフォルトが入っていた。またメータパネルとは通信できなかった。その他全てのECUを点検し、フォルトを全て消去した。

 

 

⑧の症状を確認したかったのだが、ブレーキランプが点灯しない状態で試運転するのも危険なので、先に④のブレーキランプから手をつけることにした。エンジンECUにもブレーキスイッチのフォルトが入っていたので、ブレーキスイッチの出力電圧を測定すると、3V弱の電圧(通常は12V) しかなかった。スイッチの接点不良か?スイッチの入力(+15電源)を測定するとやはり3V。さらに上流のヒューズを調べると、やはり3Vしかない。ヒューズの上流はイグニッションスイッチなので点検しようとすると、スイッチ出口に丸ギボシ端子を発見。

 

 

ブーツの隙間に針を刺して電圧を測定しようと触ったら、12V出力されるようになった。ここでの接触不良で電圧降下をおこしていたようである。

このパンダはキーレスリモコン設定がなかったので、当時日本で、ディーラや PDI で後付していたのだが、そのキーレスコントローラ用のギボシのようである。ギボシは全て交換した。

+15電源電圧不足によりトラブルを起こしていたようで、①、②、④、⑥の不具合は解消した。おそらく、⑦、⑧も解消と思われるが、引き続き様子見。

 

次に③のドアロックできない、を点検。テスタでパラメータを点検すると、ドアロック状態が認識できていない。

 

この状態がドアロックの時、他の各ドアを施錠に、アンロックの時は開錠にするようで、ジャンパ線をつかってドアロック信号を擬似入力したら全てのドアが施錠した。ドアロックユニット不良である。ドアロックユニットを交換。

 

内部をばらしてみると、ドアロック、アンロック検知は2接点式のマイクロスイッチを使用していた。このうちロック側が不良であった。

 

次は⑤のウィンカを出した時にヘッドライトが消える。何回かウィンカレバーを操作していると、一瞬ヘッドライトが消える時が確認できた。コンビネーションスイッチの不良のようで、ばらしてみるとスライド接点が荒れていた。(画像撮り忘れました。)部品を交換しようと思ったが国内欠品の為、接点を磨いて修正。症状が解消されたので、これで様子を見て頂く事に。

 

残りの⑦、⑧を確認するために試運転をくり返すが症状は出ない。やはり電圧不足による影響だったようだ。替わりにメータパネルにEPS (電動パワステ)の警告ランプが点灯する。今までメータパネルが作動していなかったので、気がつかなかったようだ。お客様に連絡すると、今回の症状がでる前にEPSの警告灯が点灯する時があったとの事。また、たまにパワステが効かずハンドルが重くなる時があるそうだ。こちらも追加で修理。テスタで診断してみると、トルクポジションセンサのフォルトが入っていた。

 

EPS ユニットを取外す。ポジションセンサが不良だった。修理して組付け。

 

テスタでキャリブレーションを実施。全ての不具合が解消されたことを確認して、修理完了です。

アルファロメオ GT 2.0JTS。スタータはまわるが、エンジンがかからないとの事での入庫。

 

テスタで診断してみると、P0302 2番シリンダミスファイアの他に、P0335 クランクセンサのフォルトが入っていた。フォルトは全て過去故障。

 

一度消去して、再度クランキングするとクランクセンサのフォルトが入った。またこの時、エンジン回転をモニタすると、0rpmのままだった。

 

クランクセンサを取外し点検すると、内部で断線していた。クランクセンサを交換して、修理完了です。