皇室典範改正、すなわち「皇室典範等の一部を改正する法律」が成立し、24日にも交付の見込みとなっております。
しかし、今なお反対の意見等が出ています。
今回の改正は主に二つあります。
一つ目としては女性皇族の身分に関してです。
女性皇族は皇族以外の男子と結婚した場合に「皇族の身分を離れる」とした規定を削除。
結婚後も皇族の身分を保持し、皇室に残れるようになりました。
女性皇族が結婚した場合、新たに住民基本台帳法に基づいて、一般国民と同じ住民票が作成されます。夫と子どもは皇族にならず、一般国民として扱われます。
もう一つは、旧宮家出身の男子を皇族に迎えることを可能としたことです。
このことについては、旧宮家出身の男子を養子として皇族に迎える規定が盛り込まれました。
1947年に皇籍離脱した旧11宮家のうち、配偶者と子がいない15歳以上の男系男子に限り、養子縁組で皇族となることができます。
これまでは血統を重視する皇族の存在を混乱させかねないとして養子は認められていませんでしたが今回旧宮家出身の男子に限って認めることになりました。
養子本人は皇位継承資格を持ちませんが、その子孫には資格を与えるとしています。
何故、政府はきちんと説明をしないのでしょうか?
私だったならば
先ず、なぜ今改正をしなければならなかったのかを説明します。
それは現在の皇室典範のままでいくと皇族の人数が急激に減り、皇族の方々が担っていた公務を行って頂くことが難しくなることと皇位継承権を持つ方が現状3名しかおらず、今後も増える可能性が低いことから皇統を維持することが難しいと考えられるからです。
今手を打たなければならない状況にあることは明らかです。
この説明を明確にするためには天皇とはどの様な存在であるかと言うことを明確にする必要があります。
天皇とは、我が国の元首であり、象徴です。
我が国最古の歴史書である古事記や日本書紀等の記紀等に記されているのは我が国成り立ちから君主として我が国を治めていたとされ、また、神道の祭祀王であるとされています。現在の日本国憲法では日本国及び日本国民統合の象徴であるとされていると共に国家の安寧を祈る最高祭司となっています。
反対する人は主に
1. 皇族の立場を離れて長い旧宮家の人が皇族となり、皇位継承権を持つことはおかしい。
2. 旧宮家は現在の皇室(天皇陛下)とは男系で約600年(36〜38親等)離れていて、皇族として復帰した方に男系男子が誕生したとして今上陛下の直系から見ると遠い存在となる方が天皇陛下に即位することに納得できない。
3. 男系男子にこだわるのはジェンダー平等等の考えから現代の考えにそぐわない。
と言うことだと理解しています。
先ず、1.に関しては、もともと旧宮家の方々は皇族であったものを第二次大戦に敗戦後に我々日本国とは関係のないGHQの考えにて皇籍離脱と言うことになった2ことから、皇室に復帰すると言うことは何らおかしくなくまっとうなことであると考えます。むしろ、遅かったと感じています。
ではなぜ復帰ではなく養子となったのかですが、復帰となると現在の宮家に対して新しく(旧宮家を復活させるのも同じ扱いとなります)宮家を創設すると言うことになり、どの宮家を復帰させるのか?誰を含めるのか?など複雑であり、それに伴う法整備も複雑となります。また、そもそも貴族等の特別階級の復活の様な扱いとなり、全ての国民が平等であると言う考えに反することになります。そこで代替案として出てきたのが養子案のはずです。
2.に関して述べれば、男系男子と言う考えのもと系図をさかのぼった場合に、現在の秋篠宮殿下、悠仁親王殿下、常陸宮殿下からさかのぼってみると次は旧宮家となるのです。現在の皇室典範が施行された1947年5月時点では、旧宮家(伏見宮系旧皇族)は皇籍離脱しておらず、皇位継承権がある正式な皇族だったとのことです。皇籍離脱をしたのは同年の10月14日となります。従い、皇室典範施行時点では、旧宮家の方々は皇位継承権を持っていたことになります。
4. に関してはさらに明確です。
天皇とは我が国の象徴であり、象徴と言うことは文化・伝統など全てのことを踏まえた象徴となっているはずです。
伝統を見てみれば、我が国の皇統は常に男系にて受け継がれてきています。
今まで女系の天皇陛下は一人もいないのです。
伝統としてつながってきたものを簡単に変えて良いのでしょうか?
一度変えてしまうともとには戻せません。
例えは悪いかも知れませんが、歌舞伎に女性が入ることを認めたら今の歌舞伎ではなくなります。
ジェンダー平等なので宝塚の男役は男性で行おうと言う話となれば、もう今の宝塚とは別物になってしまいます。
女性差別だ!と言う人はローマ法王に対して「男性だけと言うのはおかしい!」と面と向かって言えるのでしょうか?
天皇陛下も神道の大祭司と言う重要な役割を負っています。
2024年に国連の女性差別撤廃委員会は、女性皇族による皇位継承を認めていない日本の皇室典範について「男女平等の保証」を求めて改正を勧告してきています。バチカンは女性差別撤廃条約を批准していないとは言え、日本に対して述べるならば、同委員会はバチカンに対する意見を聞いてみたいものです。
同委員会は日本の歌舞伎や宝塚に対して言及したことはないみたいですが、これに対してもどう考えているのか教えてほしいです。
この様に考えると今回の皇室典範改正は正しいやり方だったと考えるのは間違っていないと思います。