GO ①
今日は移動を表す動詞の筆頭、go を取り上げたい。
日本では「行く」が、向こうへ移動する、目的地へ向かって進む、通り過ぎるなど
本来の移動を意味したり、流れる、死ぬ(逝く)、物事がはかどるなど比喩的な意味に使われたりする。
英語の go も同様であるが、そのスケルトンイメージは意外にシンプルだ。
まず今日は、go のスケルトンイメージを確認して行きたい。
その意味を正確につかむために、あなたがまず天国にいると思ってほしい。
天国から、あなたの家族や恋人、時には生前のあなたが、あるスタート地点から移動する様子を
見守っているのである。
人や乗り物がスタート地点から移動する、出て行く、離れていく。
このときの移動するイメージが go のスケルトンイメージである。
Where are you going ? どこへ行くんですか?
I have to go there. そこへ行かなくてはならない。
Which bus goes to the station ? どのバスが駅に行きますか?
いずれも、あなたの視点はスタート地点に注がれており、
そこから離れていく、出て行くという動イメージである。
さらにより比喩的に go が使われることもある。
道路やお金、自信、痛みがスタート地点から離れていくといった意味でも使われるのだ。
Route 169 goes from here to Massachusetts. 国道169号線はここからマサチューセッツまで行く
Most of my pocket money went for books. 自分のお小遣いのほとんどが本代に消えていった
My confidence went completely. ほとほと自信をなくした
The pain will go soon. 痛みはすぐになくなるよ
ただし、スタート地点(私自身や私のいる場所)から移動する、離れていくという
go のスケルトンイメージは共通している。
以下は~をしに行く(スタート地点から離れる)という意味でよく使われる表現
go for a walk/swim/drink 散歩に行く、泳ぎに行く、飲みに行く
go shopping/fishing/skiing 買い物に行く、釣りに行く、スキーに行く
go to school/work/bed 学校に行く、仕事に行く、寝る
また、正常な状態(スタート地点)から悪い状態へ移動する、向かうという意味でも使われる。
日本語で「あいつ、いっちゃっているよ」と、以前の正常な状態からほど遠いという意味で
「行く」が否定的に使われるのに近い。
go bad 腐る
go wrong 間違う
go crazy 気がふれる、激怒する
go mad ばかなことをする、怒る
これまでのgo の意味はスタート地点から離れる、遠ざかる。
あなたの視点はいつでもスタート地点に注がれていた。
しかし、一方でgo は、スタート地点をあとにした進行の様子を表すこともできる。
たとえば駅のホームから夜汽車が出発するシーンではないのだ。
大地の向こうを夜汽車が進むのを、天国にいるあなたが見ている状況に近い。
Time goes so fast. 時間が過ぎるのが早い
How did your interview go ? 面接はどうだった? (どう進行したか?)
How are things going ? 最近調子はどう? (ものごとはどう進んでいるか?)
How does that tune go ? そのメロディーってどんなんだっけ?
まとめると go のスケルトンイメージは大きく以下の2つ。
①話し手の視点が注がれたスタート地点から離れる、移動する
②(スタート地点は意識されずに)ものごとが進行する
ではまた日を改めて、今度は go がどんな言葉とつながりやすいのかを見て行きたい。