「来週、旅行に行ってくる」
彼女からそう告げられた時、僕が絞り出した言葉は『楽しんでっ!』

これが、僕にできる精一杯の強がりでした。
でも、皆さんならどうですか?
好きな人から急に旅行の予定を聞かされたら、まず何を想像しますか?

・・・そう、彼氏の存在ですよね。

しかも行き先は瀬戸大橋。
ちょっとロマンチックな雰囲気が漂うスポットです。
家族や友達と行く可能性だってある。でも…返信は、無い。

完全に終わった…。
そう思った僕は、仕事中も何度もスマホをチェックして、LINEを送るか送らないかで頭がぐるぐる。
しつこくして嫌われたくない、でもこのまま終わるのもイヤ。
どうするのが正解なんだ…

そんな葛藤の中、ふと彼女のLINEアイコンが変わっていることに気付きます。

そこに写っていたのは、瀬戸大橋を眺める彼女の後ろ姿。
間違いなく誰かが撮った写真です。
しかも、その隅に映り込んでいたのは…

ゴツい男の右腕。

もう、頭が真っ白。
いや、真っ黒。

「終わった…。」

やっぱり僕なんか、最初から“お客さん”止まり。
舞い上がっていたのは、僕だけ。
あの優しさも笑顔も、全部“お仕事”だったんだ。

胸にぽっかり穴があいたまま、仕事する気力も何もかも失いました。
もう、完全なる廃人モードです。

でも、このまま終わるわけにはいかない。
僕は意を決して、ついにあの質問を彼女にぶつけることを決意します。

「あのさ、彼氏…いるの?」

この質問が、僕と彼女の未来を大きく動かすことになるなんて、この時の僕はまだ知りませんでした。

次回、運命のLINE返信編へ続く!
まさかの返答に・・
お楽しみに!