ここ最近、充電器が高性能コンパクトになっている。
青色ＬＥＤの研究開発を発端として、これまでのシリコンから、新素材 「窒化ガリウム」にシフトし始めているからだ。
４０年前に大学生だった頃、「電源を半導体でコンパクトにしたらノーベル賞ものだ」と教授に言われていたから、素材のルーツとなる、「赤崎、天野、中村の３氏の、2014年ノーベル物理学賞」も、納得できるわ。
当時、Ｇａは加工が難しいと言われていた。
富士通研究所がGaAsとAlGaAsをヘテロ接合した、「高電子移動度トランジスタ」（HEMT）を発明したときには、現役技術者として、ずいぶんと驚いたっけ、わら。
（HEMT： High Electron Mobility Transistor）
【窒化ガリウムの特徴】
・熱伝導率が大きく、放熱性に優れる
・高速スイッチング・高温動作を実現
・飽和電子速度(電子速度がピークになる値)が大きい
・絶縁破壊電圧が高く、耐久性に優れる
【活用の具体例】
・USB充電器
・自動運転・拡張現実(VR)： 光センサー技術「LiDAR」に採用
・電気自動車(EV)： 消費電力の削減、CO2削減などに寄与
・人工衛星： 放射線耐性があり、小型化・軽量化・省電力化などに寄与
・5G技術： 基地局の小型化・広帯域・高効率などに寄与
・医療技術： 生体埋め込み型センサーなどに活用
試しに、下記商品を取り寄せてみた。
新素材GaN窒化ガリウムが採用され、33Wの高出力ながら、従来の充電器よりコンパクトなサイズを実現。スリムで発熱量も小さくなり、サイズは3.3cm*3.3cm*3.7cm