発達障害の早期診断 | Mr.yama〜子供の発達支援ブログ〜

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2児の父親が伝えたい、子供の身体発達

こんにちは。


今回は発達障害の早期診断について書いていきます。





早期診断については、どちらかというと必要なイメージを持っていました。

早期診断、早期療育。



脳の発達を考えても早期から取り組む事で変化は起こりやすくなることは知られています。



一方で画像診断ではなく、医師の評価次第で決まるわけですので、早期の診断は非常に難しいと言わざる得ません。



だからこそ、最低限知っておいてほしい内容を以下に書いていきます。





■目次■
1.なぜ発達障害の早期診断には誤診が起こりやすいのか?
2.早期診断への不安
3.発達障害は治る




なぜ発達障害の早期診断には誤診が起こりやすいのか?


人は徐々に発達していきます。




発達障害には現在、自閉症スペクトム、ADHD、学習障害があります。



これらは、発達の過程で定型発達に比べて遅れがあります。



つまり、成長する段階で身につけていく項目を評価している。



だから1歳や2歳の段階では単に成長段階にいるだけ。という事もあるのです。




発達マイルストーンという基準はあるが発達には必ず個人差が存在する。




基準はあくまで目安であり、早いから良いというものでもありません。



また検査は100%ではありません。



早期診断への不安



検査でまだ小さい我が子に『〜障害』という診断を急に下されれば、どんな親だって不安になりますよね。



不安でいろんな本を読みあさったけど、結局どうしていいか分からない。

不安な毎日が続く。



私も臨床では、様々な疾患をお持ちの方と接します。病態の把握が出来ていない患者様は不安そうです。何かする事はありませんか?と藁にもすがる思いで来院されます。



私が提案したい事は、障害という名前をしょって人生を歩むことをしない。という事です。



世界の自閉症研究の第一人者である英国のサイモン・バロン・コーエン博士の自閉症とアスペルガー症候群の教科書の中の記載にこうあります。



『あとで診断名を取り消す事ができるか?』という小見出しの後の記述に『診断を受けた人が、ほの診断名を一生必要とするわけではありません。』と書いてありました。



さらに、診断名はある時点での症状をもとにつけられるものであり、診断の根拠になった症状が軽快し、さほど困難をきたさないようになった時点で、診断名は不要になる。 

と続きます。



漠然とした親の不安は子供にも影響してしまいます。

先が見えない時こそ、専門家の一言は救いの手となります。




発達障害は治る




早期に自閉症や注意欠陥多動性障害と診断された子供達の改善例を上げています。


・自閉症の症例

2歳の時に他院で自閉症スペクトラム障害と診断。



言葉の遅れやこだわりなどの症状があったための診断でした。



ところがその後、言葉の発達が加速しこだわりもなくなり、幼稚園に就園するころには、定型発達児と変わらなくなった。




・注意欠陥多動性障害の多動は、本人の経験を通じた学習に伴う脳機能の発達によって目立たなくなり、定型発達と変わらなくなっていく事があります。



このようなケースもあるということです。



状態は変化します。



私は日々痛みに悩む方々を治療して思います。



変形性膝関節症でもう手術しか道はありません。と診断された方たちが痛みなく日常生活を送れるようになる。



全く同じ解釈はできません。

しかし、自分の身体と向き合った事で痛みがなくなる。



痛みがなくなれば、はっきりいって診断名は関係ありません。



変形性膝関節症という肩書を背負いつつ生きていく必要なんてないのですから。



どんな状態になりたいのか?どんな状態になってほしいのか?


目指す目的があれば、変わっていく可能性はある。最低限人はその命が尽きるまで変化を起こす可能性を持っています。


信じて向き合い、変わっていきましょう!