今週の問題
井上ひさしの作品「四千万歩の男」の主人公は誰でしょう。

選択肢
・本居宣長
・平賀源内
・西川如見
・伊能忠敬
・貝原益軒

正解…伊能忠敬

解説

『四千万歩の男』(よんせんまんぽのおとこ)は、小説家・劇作家の井上ひさしの長編歴史小説で、日本全国を一周して測量したと言われる伊能忠敬が主人公で、その生涯を描いていて、その過程で彼の人間性に焦点を当てた作品となっています。

井上ひさし自身が元々遅筆家で、あまり時間に縛られない書き方を好んだと言われていますが、伊能忠敬もあまり時間にとらわれることをあまり好まなかった点が一致していたこともあって、歴史的な事実を基にしたフィクションとして楽しめる一冊に仕立てたそうです。


こうして1976年1月1日号~1983年8月13・20日号まで『週刊現代』に連載されたが、1986年に「蝦夷編(上下)」が『日本歴史文学館』(講談社)の第22巻・第23巻として刊行、1989年に「伊豆編」が同じく別巻として刊行された後に1990年同社の単行本で全5巻に再編されました。なお、2001年にNHK総合テレビジョンの正月時代劇で『四千万歩の男・伊能忠敬』としてテレビドラマ化されています。

 

実際の伊能忠敬が測量で歩いた歩数は五千万歩だったと言われていますが、その八割にあたる歩数がタイトルとなっています。これが実際海岸の測量に要した正味の歩数だったかどうかは定かではありません。