今週の問題

漢字で「海の豚」はイルカ。では、「海の象」といえば何でしょう。

 

選択肢

・アシカ

・オットセイ

・セイウチ

・アザラシ

・ネツブ

 

正解…セイウチ

 

解説

海洋の自然現象の総称で、同じ熟語で「かいしょう」と言うことがあるセイウチは、ゾウアザラシやセイウチの別名です。

ロシア語でトドを意味する「sivuch」の音変化から「セイウチ」となったと云われていますが、ゾウアザラシという名前になった理由については身体が大きいだけでなく、大きな鼻を持っていることから、同じ哺乳類である象に由来しているため、漢字表記してで「海象」という表現がしっくりくるからということで、「海象」の読み方が「セイウチ」になりました。



「海象」のように「海」と生き物を表す漢字を組み合わせた言葉はたくさんありますが、「海豚」はイルカ、「海獅」はアシカ、「海獅子」はアザラシ、「海狗」はオットセイで、これらは全て海に生息する獣たちです。

 

 

ちなみに「海象」の読み方で、「ゾウアザラシ」でも良いのではという指摘もありますが、

「セイウチ」自体が「熟字訓」といわれる読み方をしていて、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読み(漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方)をあてた読み方をしています。そもそも熟字訓に漢字単体で読み方が振り分けられているわけではないため、”海”を単体で「せい」、”象”を単体で「うち」とは当然読めません。

ですから一般的な読み方が何かで説明しているため、「海象」を「ゾウアザラシ」といった言い方はしません。