今週の問題
ギリシャ神話に登場する「ミノタウロス」。体は人間ですが、では頭はどんな動物だったでしょう。
選択肢
・馬
・トカゲ
・牛
・豚
・象
正解…牛
解説
正式な名称は「ミーノータウロス」であり、長母音を省略したものである「ミノタウロス」は、ギリシア神話に登場する牛頭人身の怪物です。
神話によると、父にあたるミーノース王はクレータ島における王位に就いた後、ギリシャ共和国南方の地中海に浮かぶ同国最大の島であるクレタ島(クレータ島)の統治を巡って、ミーノース王とその兄弟で争いが起きていました。そのためミーノース王はポセイドーンに祈り、神が支持していることの証として美しい白い雄牛を送ってほしいと願ったそうです。
後で生贄に捧げるという約束をミーノース王にさせた上でポセイドーンは雄牛を与えたのですが、雄牛の美しさに夢中になってしまった王はポセイドーンとの約束をはき違えてしまい、別の雄牛を生け贄として捧げ、白い雄牛を自分の物にしてしまいました。
これに激怒したポセイドーンはミーノース王の后・パーシパエーに呪いをかけて、后が白い雄牛に性的な欲望を抱くよう仕向け、悩んだパーシパエーは名工のダイダロスに命じて密かに雌牛の模型を作らせました。そして彼女は自ら模型の中へと入って雄牛に接近して思いを遂げることになり、牛の頭をした子供・ミーノータウロスを出産しました。
ミーノータウロスは成長していくにつれてどんどん乱暴になって手におえなくなってきたため、ミーノース王はダイダロスに命じて迷宮を建造して閉じ込めました。
ミーノータウロスの食料としてアテーナイから9年毎に7人ずつの少年少女を送らせました。アテーナイの英雄テーセウスは3度目の生け贄として自ら志願して迷宮に侵入し、ミーノータウロスを倒したと言われています。
なお、この迷宮自体脱出不可能と言われていましたが、ミーノース王の娘・アリアドネーからもらった糸玉を使うことで脱出できたといいます。
この怪物の起源はかつて、クレータ島で行われた祭りに起源を求めるとする説もあり、牛の仮面を被った祭司が舞い踊って何頭もの牛が辺り一帯を駆け巡る祭りで、中でもその牛達の上を少年少女達が飛び越えるというイベントが大人気だそうです。
馬の上半身が人間でケンタウロスという架空の合成生物がいます。
トカゲの場合は人間ではありませんが、トカゲの頭と胴+蛇の尾+昆虫の足の合成妖怪としてヨーウィーというのがいます。
豚は西遊記で「猪八戒」というキャラクターで使われ、象の頭を持つ「ガネーシャ」と呼ばれる神様がヒンドゥー教でいます。