鏡作神社の駐車場へ私は車を入れました。境内裏から車を出して、1、2分程走ったでしょうか。
ちょうど上の画像の赤い鳥居の手前、向かって右側が駐車場です。
その時、隣に四駆の車が止まっていたんですが、多分私が最初に境内に入った時にお参りされていた初老の夫婦の方達だと思います。車に乗ってらっしゃったので、何となく鉢合わせするのが気まずいというか、とりあえず隣の車が出るまで私も車の中で待機することにしました。
1、2分程してその車が駐車場から出て行ったので、私も車を降り鳥居をくぐって再び境内へ向かいます。
すると拝殿の前で数人の人が何やら話をされていました。
ちょっと気になって様子をうかがうと、ご近所の方達なのか壮年の男性と年配の女性二人と、お孫さんでしょうか。2歳か3歳の男の子がごろごろといくつか置かれた大木の丸太を見ています。
男性がケータイでどこかへ電話しているようで、話を聞くともなしに聞いていると、どうやら警察に通報しているようでした。
私も野次馬根性丸出しでそちらの方へ向かうと、大きな丸太の木材の上に腕時計が7個だったか8個だったか、並べられて置かれているのが目に入りました。
どうやら誰かが勝手に境内に腕時計を置いていったようなのです。
男性から女性に通話相手が代わります。女性は鏡作神社の宮司さんの家族の方のようでした。
通話を終えると、男性はご近所の方だったのでしょうか。車で帰って行かれました。
ちょっと好奇心も手伝って女性方のお話に交じらせて頂いたんですが、その腕時計、明らかにおかしいんです。
腕時計自体はメーカーもデザインもバラバラなのに、全部がほぼ同じ時間で止まっているんです。
というのも、秒針以外全て同じ時間を指していました。
うわー、と思いました。意図的ですよね~、絶対。
女性方は「気味が悪い。盗難品じゃないのか」と、しきりに首を捻っていましたが、私は複雑な気分でした。
だってただの盗難品の廃棄とか、要らなくなったから不法放置とか、わざわざ同じ時間に時計を止めていく理由がないですよね。
だとしたら、多分……(ご想像におまかせします)
まあ真相はわかりませんので、ちょっとしたミステリーという事で、この場は締めたいと思います。