色々忙しかったのですが、暇をみつけて鑑賞してきました。
(ブラット・ピットに相応しい映画でした)
優勝請負人として世界中のレースを転戦しているソニー・ヘイズの元に、かつての仲間であり現在は"APXGP F1"チームオーナーから低迷するチームの立て直しと若手ドライバーの育成を依頼された。ソニー・ヘイズは自身もF1パイロットだったが事故でF1界から離れた経歴を持つ。テストで現役ドライバーと遜色ない走りをみせたソニー・ヘイズだったが、戦闘力のないクルマ、訓練不足のクルー、レース戦略を描けないチームを立て直すために驚くべき行動を開始した。
★★★★(現在のF1をよく描いている!!)
監督: ジョセフ・コシンスキー(トロン・レガシー、トップガン・マーヴェリック他)
主演: ブラット・ピット(ジョー・ブラックをよろしく、トロン他)
レースを扱った映画はよく観ます。「グラン・プリ(1966)」「ドリブン(2001)」「ラッシュ/プライドと友情(2014)」などが思い浮かびます。
「ラッシュ」は特にお気に入りです。実話の面白さに加えて、映像もよくできていると思いました。
本作は実話ではありませんが、ストーリーはよく練られています。FIAの協力を得て作成されているだけあって、個々の画も素晴らしいです(2023~2024年度のレース映像、ピットワーク、レースシュミレーター、レース前会議など)
劇中でソニー・ヘイズの過去では"キャメル・イエロー"のF1カーが出てきます。マーティン・ドネリー選手の事故(事実)も下敷きにしているのかもしれません。
ストーリーはテンポよく進みます。ソニー・ヘイズの取る作戦は荒唐無稽にみえますが、マイク・ハミルトン選手をはじめとした現役ドライバーの監修もあって、全くの絵空事ではなさそうです。
バラバラだったチームがまとまっていく変化も上手く表現されています。
そして、最終戦でのクライマックスと終わり方はハリウッド映画らしいですが、私的には気に入っています。
本作品では多くのキャラクターが登場していますが、一部人物の掘り下げが浅いように感じました。
上映時間の尺に収めるためにカットしたエピソードがあるらしく、メディア化された際に復活してくれないかな、と思いました。
主役のブラット・ピットは相変わらずかっこよいです。実際にF1カーもドライブしているそうで、頭が下がります。
(F1パイロットのアロンソ選手から「お帰り」と声をかけられたシーンは笑いました)
本作品のソフトがBlu-ray化されたら(中古で)買うと思います。それくらい気に入った作品でした。