あとかくしのゆき

 

懐中時計の 秒針に 合わせるかのように

雪が 降りて 来る。

 

薄っすらと 白く なった 大地に 

ゆきうさぎの ミミナガが 足跡を つけていく。

 

大きな 木の 洞ウロの 中に 飛び込むと、

まだ 眠っていた 女の子の

ほっぺに 右手の 肉球ハンコを ペタッと 押した。

 

ヒェー!!!

その冷たさに 飛び起きたのは

跡隠使アトカクシの ユキ。

12月の 時の番人だ。

 

ミミナガ やめてよ その 起こし方むかっ

 

優しく 起きてって 言って 起きるの?

 

いや~ それは…。

 

毎年のことだから、そんな 優しさ やめることにしたの。

 

はいはい 起きますよ。

 

ミミナガ 雪が 降ってるのね?

そう。

 

じゃ 雪雲の 上を 目指すしなかいね。

うん それしか ないと思うよ。

 

了解!

その返事と 共に

跡隠使のユキは 一瞬にして 小さくなると

 ゆきうさぎ ミミナガに もぐりこんだ。

 

ミミナガは 初雪の中に 数えきれない程の

足跡を 残して 空を 覆う 雪雲に 飛びこんだ。

 

どうやら 間にあったようだ。

 12月 始まりの お日さまが ふたりを

優しく 迎えてくれた。

 

懐中時計の 秒針の音が より 高くなっていく。

 

by ひだまり.H

 

今日から 12月は 師走。

2024年も 1か月を 残すことになりました。

早いですね。

 

願うことは

ただただ

平らかに 穏やかに

 

そして

こころに 笑顔の花 ひとつ 咲く日が

1日

いちにち

イチニチ

重なって行く 

12月は 師走でありますように。。。

 

まずは

最初の1歩

今日の佳い1日をニコニコ