ご訪問ありがとうございますニコニコ

 

 

ぽんぽん ぽんぽん

ぼくは タンポポン

風待ち列車の 運転手

客車は 3両

たんぽぽ野原 走ってく

ぽんぽん ぽんぽん タンポポン

風待ち列車は お話列車 タンポポン音譜

 

今日は

たんぽぽ野原の 急な 坂道を 下ったところに

咲いていた たんぽぽさんに 聞いたお話だよ。

3両目に 乗っているよ♫

 

「ころころ毛糸玉」

 

空は 青く 高く あきの ひるさがり。

ひつじさんは、

自転車の にだいの かご いっぱいに、

できあがったばかりの 毛糸玉を 入れて 

市場へ でかけていきました。

 

色は いろいろ いろとりどりです。

 

道は でこぼこ小道。 

自転車が ガタガタ ゆれると、

かごの 毛糸玉が とびあがります。

 

毛糸玉たちは、とびあがるのを 

楽しんでいるかのようです。

 

そのうち

1この 毛糸玉が 

勢い あまって 

かごから ころげおちてしまいました。

 

「あっ、おいていかないでー!」

 

毛糸玉は 大声で さけびましたが、

 ひつじさんは、気づかず

そのまま 行ってしまいました。

 

かごに のこった 毛糸玉たちは

心配そうに 見てますが、

ころげおちた 毛糸玉は、

だんだん とおく 小さくなって ゆくばかりでした。

 

ひとりぽっちに なってしまった 毛糸玉。

運が よいのか? そうでないのか?

落ちた ところは、坂道でした。

 

そのうち、

ころ。

ころ。。

ころ。。。

ころころころ ころころころ

 

ころがり はじめました。

 

 

こいしに ぶつかり

アリさんを ふみつぶし

チョウチョさんを びっくりさせ

道ばたの 草たちに 見送られ

ころがっていきました。

 

ようやく さかみちの 下まで ころがると、

小さな お家の ドアに

 

「トトトーン!」

 

ぶつかって とまりました。

 

「いたい!」

 

毛糸玉の 目は、涙で あふれました。

そうですよね、

おちて

ころがって

ぶつかって・・・

いろいろあったんですものね。。

 

そのとき、

 

「カチャッ。」

 

音がしたかと おもうと ドアがあき、

おばあさんが かおを だしました。

 

 

「へんね、だれもいないわ?

お客さまかと おもったのに・・・。」

 

「あらっ♪やっぱり お客さまだわ♫」

 

足もとに ひどくよごれた 毛糸玉を みつけました。

 

 

「よごれているけど、素敵な 毛糸玉ね♪

えっ?ひとりぽっちになっちゃったって?

そう?

わたしも ひとりよ。

じゃあ、うちのこに なるといいわ。」

 

おばあさんは

毛糸玉を やさしく 手にとると

 お家の 中に はいっていきました。

 

おへやの 中は、あたたかく

テーブルの 上に、

あみかけの きみどり色の ストールが ありました。

 

「あら♪ふしぎ?

ぴったし、おんなじ色だわ♪

嬉しい♪ 

糸が 足りなくなっていたのよ。」

 

よごれた 毛糸玉を きれいにしてあげると

おばあさんは、

ストールの つづきを あみはじめました。

 

それから

2,3日たって、

ひつじさんの かごから ころげおちた 毛糸玉は、

おばあさんの

きみどり色の ストールに 生まれ 変わりました。

 

 

おばあさんは、そのストールを 

宝物のように いつまでも 大切に しました。

 

ころげおちた毛糸玉も 

おばあさんの そばにいるのが

うれしっくて うれしっくて 

おばあさんの 肩を

いつも あたためてあげました。

 

たんぽぽさんに きいた お話は ここまでだよ。

 

おばあさんも 毛糸玉も

もう ひとりぽっちじゃなくなったね。

よかったっ。

 

タンポポンより。

 

夕ぐれ近しの

キングの空音譜

かどっこに

お日さまが 

ここにいるよぉと ばかりに

写りこむ( *´艸`)

明日が 来たなら 晴れるかな♫

 

おかげ様で 穏やかな 1日でした。

ありがとうラブラブ

 

今日の1日お疲れ様でしたニコニコ