ご訪問ありがとうございます
おはよう
ぽんぽん ぽんぽん
ぼくは タンポポン
風待ち列車の 運転手
客車は 3両
たんぽぽ野原 走ってく
ぽんぽん ぽんぽん タンポポン
風待ち列車は お話列車 タンポポン
たんぽぽ野原は とっても 広いんだ。
海もある。 山もある。 川もある。 森もある。
空も、町もある。
野原だけど 不思議な世界なんだ。
今日は 海の見える 丘の上を 走っていたら
その丘の上で 咲いていた たんぽぽさんが
教えてくれた お話だよ。
ハープのしらべは…♫
ある 海の底に
歌の 大すきな 人魚が いました。
その歌声は 生まれたばかりの
小さな 泡に 包まれて
海の 上へ うえへと
あがって 行っては
波の上で はじけて いきました。
ある夜の事。
浜辺に ひとりの ハープ奏者が
立っていました。
頭の中は
次の コンサートの事で いっぱいでした。
聞こえて来るのは 波の音ばかり。
それでも
くりかえす 波のリズムに
こころが 静まって 来るのが
分かりました。
その 静まった こころに とつぜん 波の音に
混じって 聞こえて来る かすかな音に
気づきました。
それは
音というより やさしい歌声に 聞こえました。
まるで 海が 歌っているようでした。
ハープ奏者は その音、ううん 海の歌声が
聴こえなくなるまで、耳を 傾けつづけました。
ぼくも、あんなに やさしい音で、ハープを 奏でられたら。
と、思いました。
それからというもの、ハープ奏者は、毎晩 浜辺に 立ち
波の音の 向こうから 聞こえて来る 海の歌に
聞き入りました。
浜辺に 通ううちに ハープ奏者の こころは、あの やさしい 海の歌声で いっぱいに なりました。
コンサートの日が 近づいていきます。
ハープ奏者は、あの 海の やさしい歌声を
こころを こめて ハープの音に 変えて 演奏しようと 決めました。
コンサートの夜、
会場に 来た お客さんは、今までに 聴いたこともない
ハープの音に 感動しました。
まるで 深い海の底から 聞こえて来るような
やさしい歌声のようだと 思ったからです。
会場は ハープ奏者が 今まで 聞いたこともないような
拍手に つつまれました。
コンサートが 終わると ハープ奏者は、また
あの 浜辺に 立ちました。
それは それは 星も月も 綺麗な夜でした。
いつものように 波の音の 向こうから
あの やさしい海の歌声が 聞こえてきました。
ハープ奏者は そぉっと 海に向かって言いました。
ありがとう。
君のおかげで 今夜の コンサートは 大成功だったよ。
波が 嬉しそうに 揺れました。
海の底で 歌う 人魚は 知りません。
自分の歌が ハープの調べに なっていることを。
そして
ハープ奏者は 知りません。
自分の 奏でる メロディーが
あの 歌好きの 人魚の歌だなんて。
それからも
ハープ奏者は、浜辺に 通い続け
人魚の歌を 聴き、それを 奏でつづけました。
いつも 2人を 見ていた
星と月は 思いました。
数えきれない程の 時を 過ぎて
どこかで
2人
出逢えますようにと。。。
タンポポさんに 聞いた お話は ここまでだよ。
ぼくは もう 2人は どこかで
出逢っていると 思うんだ。
でも、数えきれない程の 時の向こうは
覚えてないと思うけど、しあわせになっていると
思う。なんとなく そう思うんだ。
タンポポンより
by ひだまり.H
キングの朝空さん
染まる青色。
そこにいてくれてありがとう
の 朝♫
いろいろお気をつけてお過ごしください。
どうぞ
今日の佳い1日を