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無料ダイヤに行列2キロ “5001人目”は超修羅場…「モーブッサン」先着プレゼント

6月2日8時0分配信 スポーツ報知

 仏宝飾ブランド「モーブッサン」が1日、東京・銀座本店で先着5000人に0・1カラットのダイヤモンド裸石1個(5000円相当)を無料プレゼントするキャンペーンを行った。銀座-新橋間を往復する約2キロの大行列ができる盛況となったが、配布方法や列の「横入り」などを巡って、現場は怒号も飛び交う混乱状態に。悲喜こもごものドラマが展開された。

 欲望という名の行列は銀座4丁目から新橋を折り返し数寄屋橋まで戻ってきた。総距離にして約2キロ。ダイヤモンドを求める人の輪が銀座のド真ん中に描かれた。

 通常の開店時間を2時間早めた午前9時。34人の警備員と8人の警官が目を光らせる中、ついに店の扉が開いた。一番乗りは前日の正午から21時間、雨の中を徹夜で待ち続けた無職・木村直人さん(32)=さいたま市=。「ナンバー1」と記された整理券を誇らしげに掲げ、第1号ダイヤをゲットした。「ケンカしている義理の母にサプライズのプレゼントをしたかった。以前働いていた『ドンキホーテ』でも宝飾を扱っていたので、ダイヤにはなじみがありました。これからどんな風に加工するか考えます」。

 行列の中には、移動費の方が高くつくにもかかわらず関西から上京した強者(つわもの)や、婚約指輪に仕立てる男性も登場。33社、約100人の報道陣も駆け付け、一気に知名度を上げた「モーブッサン」日本法人のヤニック・デリアン社長(29)は「3000万円(ダイヤ代2500万円+警備費等)のコストがかかりましたが、1億円の利益を見込んでいます。今後の業績も成長するでしょう」と、してやったりの笑顔を見せた。

 ところが、開店から数分でトラブルも発生。配布するのはあくまで整理券で、1時間に30人ずつダイヤを配るというシステム【注】の周知が徹底されていなかったのか、「何時間並んだと思ってんだ」「なんで並んだのにダイヤをもらえないの」などと怒号が飛び交った。

 熱くなり過ぎた人たちが店の関係者に詰め寄るシーンも。さらに運命を分ける「5000人目のボーダーライン」付近では激しい攻防戦が展開された。さりげなく「横入り」する不届き者が出現。その行為をめぐりののしり合いに小競り合い、果てはけんかと現場は一時修羅場と化した。

 午後2時頃やっと混乱も収束。午後8時まで11時間をかけ、初日分の330人にダイヤが提供された。330人のうち、約15%の人が裸石を指輪(5万円)、ペンダント(7万円)などに加工して購入したという。

 同社宣伝担当者は「想像を上回るお客様に来ていただいてうれしいが、ご迷惑もお掛けしてしまったので…」と複雑な表情。それでも「モーブッサンを知っていただくきっかけになったら」と宣伝効果に期待していた。

 【注】◆ダイヤの配布方法 この日は5000人に整理券を配布。実際にダイヤを受け取ったのは330人だった。今後は整理券に指定された日時に、順次受け取りにいくことになる。ダイヤの配布方法は1時間に30人ずつ。仮に指定日時を過ぎても、6月30日までなら受け取ることができる。