高橋がなり | 【未来予測・世界情勢・政治・経済・金融・有事・戦争・災害・スポーツ・芸能・サイエンス等の時事情報ブログ】 http://ameblo.jp/e269/

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高橋がなり


かつて大手セルAVメーカー「ソフト・オン・デマンド」の社長として、業界に大変革をもたらしながら、2年前に引退、農業ビジネスに従事していた高橋がなり氏が、自ら監督を務め、新作AVをリリースするという。突然のAV業界への復帰。引退時、「もうAVは見たくもない」とすら語っていた彼の心境に、どんな変化があったのか? 彼が「こんなにひどいとは、思わなかった」と断罪する、今日のAV業界の状況とは?

――2年前にソフト・オン・デマンド(以下、SOD)の社長を退任し、農業ビジネスに転身されていたがなりさんが、今回、またAVを制作したと聞きました。復帰の理由は何だったんですか?
高橋がなり(以下、高) 一言で言えば、最近のAVがあまりにひどいから、です。SODを辞める前から、ここ5年くらいはAVを見てなかったんですよ。そもそもエロに興味がないんで、制作を離れて、経営に専念してからは、見る気が起きなかった。ところが、昨年5月、SODと東京スポーツさんの共催で、複数のメーカーでセルAVの実売本数を競うという「AV OPEN」【文末参照】を開催すると聞いて、すごくうれしかった。俺がいたら、できなかったイベントですよ。だったらと、「AV OPEN」のエントリー作品を見たんです。そしたら、これがひどい! 俺がいない間に、ここまで堕落していたのかと。
――「ひどい」というのは?
高 要は、オリジナリティがない。たとえば、昨年の優勝メーカーであるエスワンを筆頭に、女優モノが氾濫しすぎ。どれだけ可愛い女の子に、どれほど過激なことをさせられるかという競争になっている。お客さんが求めているものの先を行く作品がなくて、「ものづくり」へのこだわりがない。
――ですが、女優モノは実際に売れているわけですよね?
高 ほかに、見たいと思うモノがないからですよ。つくり手もラクしたいから、二番煎じばかり。問屋や小売店も、女優モノのほうが安心感があるから、それを求める。でも、この路線に飽きたお客さんは、AV自体から離れていってますよ。なのに、今年の「AV OPEN」のエントリー作品も、どうやら全然変わってない。新しいものを生み出せなくなったら、業界は縮小の一途です。そのことをSODグループだけでなく、業界全体に気づいてもらうためには、1作限定でもいいから、俺がやるしかないなと思ったんですよ。
――今でも、AV業界には愛着があるということですね。
高 子分が困っているときには、助けにいきますよ。俺は、株主になっているSOD関係企業だけじゃなく、エスワンをはじめ、AV業界全体の親分だと思ってますから。少し前まで、メーカーは問屋に仕切られ、制作者はこき使われてきた。そこに俺が、「お客さんが求める作品をつくって、安く提供する者が勝てる」という市場原理を持ち込んだんだから。流通だって合理化されて、メーカーの取り分も増えた。いわば「制作者一揆」ですよ。そうやって培ってきた今の業界が、このままでは終わってしまうよ、と――そういえば、最近のサイゾーには、エスワンの広告が入ってるけど、なんなの?
――長い間、入れてくれてます。
高 俺への当てつけじゃない? 俺が引退間際までずっと連載していた雑誌に広告を出すって、俺の女を寝取ってやったみたいな感覚でしょ? 彼ら、俺にすごく憧れているからね。俺も、彼らの、A
V誌以外にも広告出して、税金も払って、商売人としてやるべきことをやっているところは、好きなんですよ。クリエイターとしては、認めてないけど(笑)。
――ぜひSODも、商売人として、うちに広告を入れてください(笑)。で、話は戻りますが、そういった状況に対して、「AV OPEN」でがなりさんが優勝することが、いちばんのカンフル剤になると考えたわけですね?
高 そりゃ、そうですよ。5年間も現場を離れてて、ここ2年は百姓をやっていた48歳のオヤジが、農閑期の出稼ぎ気分で優勝をかっさらっていったら、今のメーカーの人間にとって、これほど恥ずかしいことはない。俺が20代でテレビの演出家だった頃は、40歳過ぎた人間はクリエイターとは認めませんでしたよ。「おっさん、いつまでやってんだ、邪魔だからどけ」って思っていた。映像の世界って、感性が最も重要。それが鋭い若手こそ、絶えず新しいものをつくって、業界を引っ張るべきなんです。
(つづく)


高橋がなり(たかはし・がなり)
1958年生まれ。専門学校卒業後、佐川急便ドライバー、テレビ制作会社勤務などを経て、2度の起業に失敗するも、3度目に立ち上げたAVメーカー「ソフト・オン・デマンド」を100億円企業にまで成長させる。2005年3月末をもって同社代表を退き、昨年4月、生産から販売までの農業改革を目指して「国立ファーム」を設立。その一環として、今年1月、契約農家から毎日素材を仕入する野菜レストラン「農家の台所 くにたちファーム」を国立にオープンした。
http://www.ganari.jp/